社会調査方法論II
総合人間科学部 - 社会学科
HSC20702
コース情報
担当教員: 石井 由香理
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
30%
レポート
40%
その他
出席状況は毎回のリアクションペーパー等の提出物で把握する予定。その他は,授業内課題。4回以上欠席した場合やレポート未提出の場合,単位は付与されない。
30%
詳細情報
概要
社会調査法の中でも,通常,定性的方法(=質的調査法)に分類されるデータの収集法と解析法について学ぶ。具体的には,非参与観察法,参与観察法,インタビュー法などのフィールドワーク技法を中心に,会話分析や内容分析などの分析法や資料整理法も取り上げる。この授業では,講義のほか,実際にフィールドへ出かけたり,授業中ないしは次回以降までの課題として,各種の実践が行われる。参加者は積極的にかかわり,さまざまな創意工夫を凝らしてほしい。このようなプロセスに学びながら,社会調査方法論Iで学ぶ定量的方法(=量的調査法)と比較参照しつつ,調査を企画運営していく力を各自が身につけることが目標である。
目標
・定性的調査とは何かについて基礎的な知識を得る。 ・質的データの収集方法を知る。 ・質的データの基礎的な分析方法・プロセスを理解する。 ・フィールドワーク等の活動を通じて,調査の困難性や魅力を知る。
授業外の学習
該当箇所や理解が難しかった箇所を中心として,予習と復習に活用することが望まれる。また,指定された日時までに各自課題を提出すること。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- イントロダクション
- 定性的調査法とは何か,調査プランの策定と技法の選択——複数の質的調査研究例の紹介と解説
- 資料の収集とテキスト分析
- テキスト分析の実際
- テキスト分析からの結果・考察の導き方
- 非参与観察法(1)一般的解説
- 非参与観察法(2)実践的アドバイス
- 非参与観察法(3)考察を深める
- 参与観察法(1)一般的解説
- 参与観察法(2)実践的アドバイス
- インタビュー法(1)フィールドワーカーの立場と倫理,ライフヒストリー法と会話分析
- インタビュー法(2)実践的アドバイス
- 調査データの保管とコーディング(整理・分類法)
- モノグラフとは何か,執筆時に考慮すべきポイント
教科書
テキスト1の通り
質的調査の方法〔第3版〕都市・文化・メディアの感じ方
著者: 工藤保則・ 寺岡伸悟・ 宮垣元編
出版社: 法律文化社,2022年
参考書
フィールドワークの技法
著者: 佐藤郁哉
出版社: 新曜社,2003年
質的調査の方法 他者の合理性の理解社会学
著者: 岸 政彦・石岡 丈昇・丸山 里美
出版社: 有斐閣,2016年