基礎演習I【Aクラス】
総合人間科学部 - 社会学科
HSC10101
コース情報
担当教員: 田渕 六郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金4
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
基礎演習Iは,皆さんの大学と社会学へのエントリーポイントとして,以下の2つの目標があります: 1) 大学システム,レポートやレジュメの作成方法,文献の検索と図書館利用方法,研究倫理,論理的な議論の立て方(ディベート,アカデミックライティング)などの説明や授業の課題を通して,「自ら集めて整理した情報に自分の考えを付け加える」ことが求められる大学の学習方法に欠かせないノウハウ,能動的な学習態度,批判的思考力,そして発信力を育む。 2) 数多くある社会学のサブ領域から皆さんの関心に沿った領域を8つピックアップし,それらを中心に様々な社会現象がいかに個々の経験にも結び付いているかを考え,皆さんの今後の社会学の学習や社会生活における好奇心・感受性の源となる「社会学的想像力」を育む。 秋学期の基礎演習IIでは,より広範囲の社会学のサブ領域について学ぶ機会や自身の関心テーマについて自由研究をする機会が設けられています。その準備として,演習Iでは,大学における学習プロセスに慣れ,今後必要となる基礎学習スキルとノウハウをしっかり身につけ,同時に「社会学」とは何をどのように研究する学問であるかを授業内のディスカッションやアクティビティを通して楽しく学んでください。演習形式の授業ですので,積極的に意見やアイディアを出すことも重要です。互いの考えを尊重した建設的な議論をすることで,自身の知識や考え方の範囲を広げてみてください。 ※クラスは学科で振り分けます。各自,自分の振り分けられたクラスを履修登録してください。自分のクラスは, Moodle > T >TABUCHI, ROKURO 田渕六郎 の社会学科1年生向けページで確認することができます。
目標
(1) 批判的思考力,観察と分析能力,社会学の基礎概念の力とその知識,社会現象や問題を可視化・言語化する能力,社会現象や問題に対する好奇心・感受性,建設的なコミュニケーション能力,調査方法の必要性の認識など,社会学・社会科学的な知的技術の必要性を理解できるようになること。 (2) 社会学の様々なサブ領域や社会の様々な問題への関心を深めること。 (3) 知りたいことの調べ方を学び,慣れること。 (4) 学生同士でディスカッションすることにより,それぞれのトピックについて自分の意見を持ち,人前で論理的に話すことができるようになること。
授業外の学習
授業では,受講者を小グループに分け,報告者とディスカッサントを伴うテキストの講読,小グループ・クラス全体ディスカッション,ディベートなど,様々なアクティビティをします。参加が最も重要ですので,毎授業,一回は何らかの形で発言・考えの発信をするように心がけてください(=参加点の評価)。そのための準備(テキストの熟読,報告・ディスカッサントレジュメの作成・準備,他の学生のレジュメに対するコメントの発信,小レポート・課題の提出)が毎週必要となります。 また,様々な社会学のテーマに関する小レポートを書き,お互いのレポートをピア添削することで,アカデミックライティングに慣れていただきます。
所要時間: 190分
スケジュール
- 春学期の進め方の確認,イントロダクション,グループ分け・テーマと担当週決め
- 大学システムについて,学習と研究の倫理,文献検索と図書館利用
- 引用方法,レポート・レジュメの作成方法等の基礎
- 社会学入門:テーマ1(講読):「自己」
- 社会学入門:テーマ2(講読):開講後に決定
- 社会学入門:テーマ3(講読):開講後に決定
- 社会学入門:テーマ4(講読):開講後に決定
- 社会学入門:テーマ5(講読):開講後に決定
- 社会学入門:テーマ6(講読):開講後に決定
- ディベートへの導入
- ディベートのための班学習
- ディベート(1)
- ディベート(2)
- レポートの書き方,引用方法など(復習・補足)
教科書
・塩原良和・竹ノ下弘久『社会学入門』弘文堂・2010年 (購入してください) (この授業のテキストではないが以下も購入してください〈今後必要になります〉:濱嶋朗ほか『社会学小辞典(新版増補版)』有斐閣・2005年)
参考書
・橋本剛『大学生のためのソーシャルスキル』サイエンス社・2008年 他の参考書,推薦図書は必要に応じて授業でお知らせします。