司法・犯罪心理学

総合人間科学部 - 心理学科

HPS67200

コース情報

担当教員: 室城 隆之

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

45%

定期試験

定期試験期間中

55%

その他

リアクションペーパーの評価は出席を前提とする。出席せずにリアクションペーパーを提出した場合には,評価に加えない。 定期試験は対面式で実施する。何らかの事情によりオンラインで実施する必要が生じた場合には,Loyoraの掲示板等で方法を連絡する。

0%

詳細情報

概要

本講義では,本学の3つのポリシーをふまえ,司法・犯罪分野において,学部のカリキュラムポリシーである「人間の尊厳とは何か,それを実現するためにはどんな知識や能力が必要かを幅広く学ばせる」ことを目的とし,また学科のカリキュラムポリシーである「心理学の知識を幅広く身につける」ことを目的とする。 具体的な学習内容は,以下のとおりである。なお,基本的にはパワーポイントの資料を用いた講義形式の授業になるが,視聴覚教材も活用する予定である。 1.犯罪の原因に関する生物学的,社会学的,心理学的諸理論について学習する。 2.各種犯罪の特徴について学習する。 3.犯罪者の捜査,司法手続き,処遇,立ち直りという一連のプロセスにおける心理的支援について学習する。 4.犯罪被害者への支援や犯罪の予防について学ぶ。 5.家庭裁判所における家事事件の内容と手続きおよび心理的支援について学習する。

目標

この講義の到達目標は,学部のディプロマ・ポリシーをふまえ,司法・犯罪分野において「問題を適切な科学的方法を用いて分析し,他の専門領域の人々とも積極的に協働しながら,解決に向けて取り組む能力」を身につけ,また学科のディプロマ・ポリシーをふまえ,「心理学の考え方や理論を理解し,自分の言葉で説明する能力」を修得することである。特に次の点に重点を置く。 (1)犯罪・非行,犯罪被害及び家事事件についての基本的知識を身につける。 (2)司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援について学ぶ。

授業外の学習

本講義については,各授業について予習2時間,復習2時間,講義全体で計56時間の準備学習を要する。予習においては,テキストの該当箇所を読んでおくこと。また,復習においては,講義資料,テキスト,必要に応じて参考文献を読んで理解を定着させることが必要である。

所要時間: 本講義については,授業1回あたり予習2時間,復習2時間の準備学習を要する。

スケジュール

  1. 司法・犯罪心理学とは何か~対象と方法
  2. 犯罪の原因(1)生物学的要因
  3. 犯罪の原因(2)社会学的要因
  4. 犯罪の原因(3)心理学的要因,環境との相互作用,犯罪原因の統合的理解
  5. 犯罪捜査と心理学
  6. 非行・犯罪者に対する司法手続き~アセスメントを中心に
  7. 非行・犯罪者の処遇・矯正
  8. 家庭裁判所の家事事件と心理的支援
  9. 犯罪者の立ち直り 被害者支援と犯罪予防
  10. 犯罪各論(1)暴力犯罪,殺人
  11. 犯罪各論(2)性犯罪・放火
  12. 犯罪各論(3)窃盗等の財産犯,その他の犯罪
  13. 犯罪各論(4)少年非行
  14. まとめ~司法・犯罪心理学の課題

教科書

『Progress & Application司法・犯罪心理学』越智啓太著(サイエンス社),その他,必要に応じて資料を配布する。

    参考書

    『犯罪心理学-犯罪の原因をどこに求めるのか』大渕憲一(培風館)

      © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.