心理学的支援法
総合人間科学部 - 心理学科
HPS67000
コース情報
担当教員: 毛利 伊吹
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火2
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
その他
・授業参加とは,Zoom授業への参加と,毎回の授業で提出を求める課題のことである。 ・レポートとは最終レポートのことであり,レポートの課題は後日伝える。 ・Zoomによる同時双方向型授業を5回以上欠席した場合,原則として単位は与えられない。
詳細情報
概要
心理学的援助では,具体的な問題の解決を目指して現実に焦点を置いた関わりが行なわれることがある。その場合にも心理臨床の専門家は,クライエントのこころを視野に入れている。この授業では,心理学的支援の基本並びに,代表的な心理療法やカウンセリングの歴史・概念・意義・適応とその限界などを学び,クライエントが日常生活を生きることを,心理臨床の視点からどう援助するのかを考える。 必要に応じて,DVDなどの視聴覚教材を用いることがある(主にZoomの授業内において)。Zoom授業内で,小グループに分かれてディスカッションを行うことを検討している(Zoomの授業内で,受講生は発言を求められることがある)。 ※3年次に心理学演習ⅢA/ⅢB(担当:毛利)を受講する予定のある場合は,原則としてこの科目を履修しておくこと。 ※また,研究や臨床トレーニングへの参加協力を求めることがある。 【受講上の注意】 (1)授業では,Loyola,Moodle,Zoomを用います。 (2)初回は,Zoomによるリアルタイムの授業です。初回授業1週間前までにLoyolaの授業掲示板に示される,Zoomの情報を用いて,授業開始時刻までに入室すること。※入室時の氏名が,本人とみなされない場合,入室を許可できないことがある。 (3)第2回~第13回の授業は,「Moodle上の資料による講義(オンデマンド授業)」と「Zoom授業でのフィードバックなど(同時双方向型授業)」の組合せです(詳しい進め方は,初回のオリエンテーションで説明します)。Moodle上の講義資料を各自で視聴した後,リアクションペーパー(小テストを含む)を期限内にMoodleコース内で提出して下さい。 (4)第14回の授業はZoomによるリアルタイムの授業です。 (5)Zoom授業への参加は必須です。 (6)最終レポートがありますので,そちらを期限内にMoodleコース内で提出して下さい。
目標
以下のような点を含めて,臨床心理学的支援の基礎を理解する。 ① 代表的な心理療法並びにカウンセリングの歴史,概念,意義,適応及び限界 ② 訪問による支援や地域支援の意義 ③ 良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法 ④ プライバシーへの配慮 ⑤ 心理に関する支援を要する者の関係者に対する支援 ⑥ こころの健康教育
授業外の学習
種々の心理療法,臨床心理学に関する文献を読み,学びを広げること。予習・復習として関連する書籍を毎週1冊程度読むことが求められるため,1回の授業につき3時間以上が必要となる。
所要時間: 190分(目安とする)
スケジュール
- オリエンテーション(授業実施方法の説明など) ※Zoomでの授業を行なう。Zoomに入るために必要な情報は,授業1週間前までにLoyolaに掲示する。 ※なお以下は予定であり,授業の進捗状況等により各テーマの回数や順序などを変更することがある。
- 心理専門職の仕事
- 心理学的支援法の対象となる問題
- 関わりにおける基本(コミュニケーションの方法,プライバシーへの配慮など)
- 心理療法とカウンセリング
- 心理学的支援法の主な理論① 人間性心理学
- 心理学的支援法の主な理論② 行動療法
- 心理学的支援法の主な理論③ 認知療法
- 心理学的支援法の主な理論④ 力動的心理療法
- 様々な心理療法・心理学的支援(こころの健康教育等)
- コミュニティへの支援(訪問支援や地域支援等)
- 自分を支える・支える人をを支える
- 心理学的支援の実際
- まとめ
教科書
使用しない。
参考書
授業内で適宜紹介する。
公認心理師標準テキスト 心理学的支援法
著者: 杉原 保史他(編著)
出版社: 北大路書房・2019年
心理学的支援法―カウンセリングと心理療法の基礎
著者: 末武 康弘
出版社: 誠信書房・2018年
公認心理師の基礎と実践 第15巻 心理学的支援法
著者: 大山泰宏(編)
出版社: 遠見書房・2021年