健康・医療心理学
総合人間科学部 - 心理学科
HPS66500
コース情報
担当教員: 齋藤 梓
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
定期試験
定期試験期間中
小テスト等
詳細情報
概要
この授業は,公認心理師の受験資格に必要な科目の一つであり,健康心理学と医療に関わる心理学,被害や被災の支援について講義を行う。心身の健康やトラウマ,ストレス,医療現場における心理支援,被害や被災の支援に関心のある学生は受講して欲しい。具体的には,次の5点について講義する。 1)健康心理学・公衆衛生という考え方について 2)ストレスやトラウマと心身の疾病との関係について。 3)医療現場における心理社会的課題及び必要な支援について。 4)保健活動が行われている現場における心理社会的課題及び必要な支援について。 5)犯罪被害および災害時等に必要な心理に関する支援について。
目標
1)健康心理学・公衆衛生という考え方について説明できる 2)ストレスやトラウマと心身の疾病との関係を説明できる。 3)医療現場における心理社会的課題及び必要な支援を説明できる。 4)保健活動が行われている現場における心理社会的課題及び必要な支援を説明できる。 5)犯罪被害および災害時等に必要な心理に関する支援を説明できる。
授業外の学習
【予習】(所要時間:各回80分程度) ・授業で使用するスライドやシラバス記載内容について確認し,参考テキスト等で自分なりに内容を調べる。 ・前の回の最後に出される「小テスト」のキーワードについて,自分なりに調べる。 【復習】(所要時間:各回110分程度) ・授業資料,自筆ノート・メモ等を確認し,講義内容を要約してみる。 ・Moodleの小テストに取り組み,その内容について理解を深める。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション:授業の進め方,評価方法 授業の導入:健康心理学・公衆衛生という考え方
- 予防の概念 ストレスおよびトラウマとはなにか
- ストレスおよびトラウマと心身の疾病の関係
- 医療現場における心理社会的課題と支援:がんおよび後天性免疫不全症候群
- 医療現場における心理社会的課題と支援:さまざまな身体疾患
- 医療現場における心理社会的課題と支援:チーム医療と多職種連携
- 保健活動における心理社会的課題と支援:自殺対策など
- 保健活動における心理社会的課題と支援:IPV/DV,児童虐待など
- 保健活動における心理社会的課題と支援:依存症,マイノリティ支援など
- 保健活動における心理社会的課題と支援:ひきこもり,働く人の健康など
- 犯罪被害および災害時等に必要な心理支援:トラウマインフォームドケアとサイコロジカル・ファーストエイド
- 犯罪被害および災害時等に必要な心理支援:心理以外の支援
- 犯罪被害および災害時等に必要な心理支援:グリーフケアと地域支援
- 総括として授業全体を振り返り,重要なポイントを確認する。
教科書
教科書は指定するが,授業で説明する内容は教科書の内容に留まらない。
公認心理師 ベーシック 健康・医療心理学
著者: 金沢吉展 編著
出版社: 講談社・2021年
参考書
授業内でも適宜紹介する。
コミュニティ心理学シリーズ1 心の健康教育
著者: 久田満・飯田敏晴
出版社: 金子書房・2021