社会心理学I

総合人間科学部 - 心理学科

HPS65800

コース情報

担当教員: 樋口 匡貴

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水4

形式: オンデマンド授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

レポート

30%

定期試験

定期試験期間中

70%

その他

・別途紹介する心理学実験への参加を強く推奨する。実験への参加によって社会心理学の方法論への理解が促進されるためである。 ・最終の試験(定期試験期間における試験)については対面で行う予定であるので注意すること。 ・心理学演習III A,B(社会心理学研究)の受講を視野に入れている者は,社会心理学I,IIともに必ず受講すること。 ・第1回目の授業において授業実施上の詳細を説明する。

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詳細情報

概要

人間は必ず,他者と関わりを持ちながら生きている。その中で,他者から影響を受け,そして他者に影響を与えている。つまり,人間の関わる事象はすべて社会心理学の研究対象と言える。社会心理学I,IIでは,日常生活の中に存在する様々なトピックを科学的にとらえ,社会心理学的に解釈していく。 特に社会心理学Iでは,個人の心の働きに焦点を当てる。 授業は以下の通りの形態で実施する。 (1)授業資料の配信:各回の授業内容につき,1~数点の講義資料を配信するが,場合によっては複数回の授業で1点の資料となることもありえる。資料は授業の導入となる動画ファイルおよび文章で授業内容を解説したファイルである。またこれに加え,前回授業に対するコメントへのフィードバックの資料を配布する。 (2)受講生による学習:受講生は各自で動画内容を確認・学習することが必要となる。 (3)受講生による感想・質問の提出:学習のペースメイカー替わりとして,各資料内容に関するコメントを1週間以内に記入することを求める。また各資料内容について質問がある場合には,同じく1週間以内に提出する。これらのコメントは評価の対象ではない。 (4)コメントへの回答:提出されたコメントについて,(すべてではないが)資料配信という形でフィードバックを行う。

目標

社会心理学の基礎的な知識を学び,その考え方の特徴を学ぶことを目的とする。

授業外の学習

【予習】 各回の授業内容については,事前にMoodleに資料をアップする。その資料および提示された文献を用いて予習しておく必要がある。これにはおよそ100分を要する。 【復習】 各回の内容について受講生から提出されたコメントを抜粋し,それに対するフィードバックの資料をMoodleにて配布する。受講生はこれをもとに復習しておく必要がある。これにはおよそ90分を要する。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. イントロダクション -「社会心理学」講義の前に
  2. 社会心理学の概要
  3. 社会的認知(1):人の印象はどう決まるか
  4. 社会的認知(2):ステレオタイプと差別
  5. 社会的アイデンティティ理論(1):個人の中の集団
  6. 社会的アイデンティティ理論(2):差別は集団からうまれる
  7. 社会的アイデンティティ理論(3):社会的アイデンティティによる様々な帰結
  8. 自己(1):自分はどんな人間か
  9. 自己(2):自分のことを相手にどう伝えるか
  10. 社会的影響(1):同調・服従に基づく人間行動
  11. 社会的影響(2):「助けて!」と聞こえてきたらどうするか
  12. 社会的影響(3):規範的影響と情報的影響
  13. 社会的影響(4):そして集団全体が動き出す
  14. 社会的影響(5):人間の力

教科書

特になし

    参考書

    • 社会心理学・再入門 −ブレークスルーを生んだ12の研究

      著者: J.R.スミス & S.A.ハスラム

      出版社: 新曜社・2017

    • 社会心理学

      著者: 池田謙一・唐沢 穣・工藤恵理子・村本由紀子

      出版社: 有斐閣,2010

    • 複雑さに挑む社会心理学ー適応エージェントとしての人間

      著者: 亀田達也・村田光二

      出版社: 有斐閣,2000

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