心理学研究法ⅢB(発達障害のアセスメントと支援)

総合人間科学部 - 心理学科

HPS63800

コース情報

担当教員: 小林 玄

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

14%

リアクションペーパー

26%

レポート

30%

授業内期末試験

授業期間中

30%

詳細情報

概要

教育相談の現場で,もっともよく活用されている日本版WISC–Ⅴの演習を通して,発達障害児の認知特性のアセスメントに関する知識とスキルを身につける。演習では,2人1組になり,基本的な検査技術の習得をおこない,講義では,発達障害児の特性や検査結果の読み取り方について解説する。毎回授業後のリアクションペーパーで出された質問等は,次回の授業にて取り上げる。

目標

・発達障害児の基本的な障害特性について理解する ・日本版WISCーⅤを通して,心理教育的アセスメントの具体について理解する ・心理教育的アセスメントを活用する際の倫理的配慮について理解する ・検査結果の読み取り方についての基本を身につける ・検査結果報告書を作成する際の留意点について理解する

授業外の学習

検査を正しく実施するためのスキルは,授業内での演習だけでは身につかないため,授業時間外にも自主的に練習をおこなったり,検査マニュアルを熟読する必要がある。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる 講義:オリエンテーション/発達障害の理解① ASDについて
  2. 講義:発達障害の理解② LD,ADHDについて
  3. 講義:日本版WISCーⅤの理論と概要
  4. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説① 言語理解指標(主要下位検査)
  5. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説② 言語理解指標(二次下位検査)
  6. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説③ 視空間指標
  7. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説④ 流動性推理指標
  8. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説⑤ ワーキングメモリー指標
  9. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説⑥ 処理速度指標
  10. 演習:日本版WISCーⅤの実施要領と解説⑦ 全指標の復習
  11. 演習:検査結果のまとめ方
  12. 講義:検査結果の解釈① 代表的な検査プロフィールに基づく解釈
  13. 講義:検査結果の解釈②/検査結果報告書作成時の留意点
  14. まとめ:授業内レポート

教科書

特にテキストを定めないが,以下に記す参考書で自主的に学ぶことを求める。必要に応じて資料を配布する。

    参考書

    • 日本版WISCーⅤ理論・解釈マニュアル

      出版社: 日本文化科学社

    • 日本版WISCーⅤ実施・採点マニュアル

      出版社: 日本文化科学社

    • 日本版WISC-IVによる発達障害のアセスメント ‐代表的な指標パターンの解釈と事例紹介‐

      著者: 上野一彦・松田修・小林玄・木下智子

      出版社: 日本文科学社

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.