生理心理学II
総合人間科学部 - 心理学科
HPS60500
コース情報
担当教員: 岡田 隆
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
レポート
小テスト等
その他
今学期の成績は,毎回の講義ごとに課す小テスト(「小テスト等」に相当)40%,中間課題(「その他」に相当)20%,期末レポート(「レポート」に相当)40%の割合で算出する。
詳細情報
概要
生理心理学(生理学的心理学)とは,行動や精神機能の生物学的基礎を研究する学問領域である。さまざまな神経科学の方法を駆使することによって,究極的には「脳と心」の関係を解明することをめざしている。 秋学期の生理心理学 II では,意識をはじめとする高次脳機能に生理心理学がどこまで迫っているのかについて議論するとともに,ミクロなレベルでの分子機構とさまざまな精神機能との関連について詳述する。 講義内容には,狭義の生理心理学だけでなく,精神生理学や認知神経科学に関することも含まれる。 生理心理学 I (春学期開講)とセットでの受講が望ましいが,生理心理学 I よりも先に,この生理心理学IIを履修しても構わない。 予備的知識について: 心理学の基礎知識を有していることが望ましい。
目標
精神機能の生物学的基盤について,意識をはじめとする高次脳機能と生理心理学との結びつきを理解する。また,生理心理学におけるミクロな細胞レベル・分子レベルのこれまでの知見を身につける。
授業外の学習
・参考書を用いた予習(1回の授業につき95分以上) ・授業で配られたプリントの復習(1回の授業につき95分以上)
所要時間: 190分以上
スケジュール
- 脳の情報処理をになう神経細胞の構造と機能
- 脳の記憶痕跡を求めて(前編):長期増強を中心に
- 脳の記憶痕跡を求めて(後編):ニューロン新生を中心に
- 感覚系における信号変換
- 膜電位のしくみ
- 遺伝子と行動
- 脳の性差
- 摂食と飲水の制御とその障害
- 覚醒と睡眠の分子機構
- 運動制御の階層構造
- 体性感覚
- 前頭葉の機能
- 脳と意識
- 脳の発達
教科書
プリント(レジメ)をmoodleにて事前配布する。
参考書
生理心理学
著者: 岡田隆
出版社: 放送大学教育振興会,2018年
コンパクト新心理学ライブラリ14 「生理心理学 第2版」
著者: 岡田隆,廣中直行,宮森孝史 共著
出版社: サイエンス社,2015年
動物心理学入門:動物行動研究から探るヒトのこころの世界
著者: 日本動物心理学会 (監修), 小川園子・富原一哉・岡田隆 (編)
出版社: 有斐閣,2023年