心理学演習IIIB(地域支援の心理学研究)

総合人間科学部 - 心理学科

HPS53800

コース情報

担当教員: 齋藤 梓

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

60%

レポート

40%

詳細情報

概要

この演習では,当事者の体験談に触れることや,研究論文を読むこと,自ら研究することを通して,トラウマティックな経験をした人々に心理学を用いて何ができるかを,個人レベルから地域支援レベルまで広く検討していく。 トラウマとなる出来事は様々あるが,どのような事象を取り上げるかは受講生の興味関心に合わせて決定する。しかしどのようなトラウマであっても,支援の際には,その個人の心の傷つきへの支援の視点のみならず,その人が二重三重に傷つかないような社会,あるいはトラウマが生じない社会を目指す地域支援の視点を欠かすことができない。この演習では,まず,様々な視点から問題を考えられることを目指す。 後期は,グループあるいは個人でテーマを決め,計画を立て,当事者の手記やオープンデータなどを分析し,トラウマに関わる心理およびそれを取り巻く地域,社会の状況の把握を行い,考察の検討・支援の立案を行う。その内容を論文の形にまとめる。また,授業時間外で犯罪被害当事者の話に触れる時間や,各種シンポジウムなどを聞きに行く時間を積極的に設ける。

目標

1.トラウマを負った当事者がどのような経験をしているかについて理解を深める。 2.個人を支援する際にも,個人の視点から地域支援の視点まで,様々な視点が必要であることを理解する。 3.みずからが関心を持って文献やデータを調べ,分析し,発表及びディスカッションをするスキルを養う。

授業外の学習

授業内では,個人の発表やディスカッションを中心に行うため,課題となる調査は授業時間外に行い,調査の現状と次のステップをまとめてくる必要がある。 その他,学外で行われる被害当事者や遺族のシンポジウムなどを聞きに行き,授業時間内でディスカッションを行う。 ・調査の立案,データ検索,データまとめ(120分程度) ・発表資料作成(30分程度) ・授業内で指摘された箇所についての修正(40分程度)

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. オリエンテーション,授業の進め方の決定
  2. 調査データに関する発表,ディスカッション(1)
  3. 調査データに関する発表,ディスカッション(2)
  4. 調査データに関する発表,データの分析(1)
  5. 調査データに関する発表,データの分析(2)
  6. 調査データに関する発表,データの分析(3)
  7. 調査データのまとめ(1)
  8. 調査データのまとめ(2)
  9. 調査データのまとめ(3)
  10. 被害当事者の体験に触れる
  11. 調査報告論文の書き方,口頭発表の仕方を学ぶ
  12. 調査報告論文の執筆(1)
  13. 調査内容の口頭発表(1)
  14. 調査内容の口頭発表(2)

教科書

受講生の興味関心に基づき決定する。

    参考書

    受講生の興味関心に基づき紹介する。

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