東洋思想
文学部 - 哲学科
HPH70500
コース情報
担当教員: 胡 せい
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
15%
授業参加
25%
授業内期末試験
授業期間中
60%
詳細情報
概要
この授業は,19世紀末〜20世紀中葉の中国思想を切り口にして,東アジアにおける「近代化」の意味を省察する。思想の土台となる社会的背景を広く紹介しながら,西洋哲学の受容を軸にした思想的流れを概観する。 各回の授業は原則的にシラバス通りに行いますが,受講者のリアクションによって内容を入れ替えることがあります。
目標
(1)19世紀末から20世紀中葉までの思想的変容を複数の視点から考察することができる。 (2)近代西洋の哲学思想と同じ地平から近代中国で行われた哲学・思想的近代化を理解し,その意義を自ら考え出すことができる。
授業外の学習
授業で紹介された内容のほか,関連の文献資料を自分自身で調べて学習すること。 試験については問題を事前告知するが,これに対して,自らのノートを基本にして完成度の高い解答の準備することも,きわめて重要な学習の一つと考える。 授業時間外の質問は歓迎する。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション:東アジアにおける「近代化」とは何か
- 前近代までの東西文化の交流
- 清末の開国と社会変容
- 譚嗣同と『仁学』
- 五・四新文化運動
- 「科学と人生観」論争
- 前半の総括的学習:近現代知識人たちの「精神的変容」 (グループディスカッション)
- 張君勱と生の哲学
- 梁漱溟と『中国文化要義』
- 熊十力と『新唯識論』①
- 熊十力と『新唯識論』②
- 熊十力と『新唯識論』③
- 総括:授業全体のふりかえ
- 期末試験
教科書
必要な資料は教員が用意する
参考書
書籍情報はありません。