文献講読(英語2年用)B

文学部 - 哲学科

HPH53000

コース情報

担当教員: 柿沼 美穂

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

20%

授業参加

20%

リアクションペーパー

10%

レポート

50%

その他

5回以上欠席した学生,学期末試験を受験しない学生は原則として成績評価の対象としない(自動的にF評価となる)。 ※受講生の人数によって評価方法が変更されることがある。

0%

詳細情報

概要

3年次の文献購読の授業への橋渡しをするために,英語による哲学関連の文献の中から比較的読みやすいものを選んで読む。テキストの分析的読解(精読)と通覧的内容把握(速読)の両方を行う。英語の文献読解力の養成を重視するが,適宜哲学的問題をめぐる討論を行って思索を深めるようにする。 この授業ではOliver SacksのThe River of Consciousness を用いる。Sacksは脳神経科医であるが,現在の科学的成果を踏まえつつ,哲学的な領域にも踏み込んだ考察を行っており,その思索には哲学的な認識に関する再考察のヒントがいくつも書かれている。購読を通じてそれらを批判的に学ぶことが期待される。

目標

(1)英語による哲学関連文献を分析的に読解する能力を身につける。 (2)英語による哲学関連文献を通覧的に内容把握する能力を身につける。 (3)基本的な英語の哲学的語彙を理解し,使えるようにする。 (4)哲学的な問題を,討論や対話を通じて共同で考えるための技法・作法を身につける。

授業外の学習

(1)不明の語句・イディオムなどを辞書で調べ,テキストを日本語で訳読したうえで授業中の質問に答えられるよう準備する(精読)。 (2)できれば章全体を通覧し要約も作成する(速読)。 (3)本文で触れられている哲学的問題について思索し,自らの意見を授業中に発表できるよう準備する。

所要時間: 190分(予習90分,復習100分)

スケジュール

  1. Introduction:授業の方針,扱う文献,成績評価などについて重要な指示をするので,初回授業には必ず出席すること。
  2. Speed (1)
  3. Speed (2)
  4. Speed (3)
  5. The Creative Self (1)
  6. The Creative Self (2)
  7. The Creative Self (3)
  8. The River of Consciousness (1)
  9. The River of Consciousness (2)
  10. The River of Consciousness (3)
  11. The River of Consciousness (4)
  12. Scotoma: Forgetting and Neglect in Science (1)
  13. Scotoma: Forgetting and Neglect in Science (2)
  14. Scotoma: Forgetting and Neglect in Science (3)

教科書

以下テキストを各自入手すること。教科書としてペーパーバック版の手配を申し込んでいるが,電子書籍版を購入することもできる。 ※授業開始時に再度指示を行う。

  • The River of Consciousness

    著者: Oliver Sacks

    出版社: ‎ Vintage; Reprint edition (October 9, 2018)

参考書

授業で取り上げる書籍には下記の翻訳がある。参照することはかまわないが,授業の際には,必ず自分で翻訳したものを用いること。

  • 意識の川をゆく

    著者: オリヴァー・サックス著,大田直子訳

    出版社: 早川書房,2018年

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