哲学演習IA
文学部 - 哲学科
HPH52803
コース情報
担当教員: 鈴木 伸国
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
その他
以下の共通評価基準に基づき,各教員が勘案して最終的に評価する。 共通評価基準:3分の2以上出席し,指定レポートを提出した者については,まずC段階(70点)として評価し,上記にあげた各教員の個別評価基準によって,そこから加減する。出席や論文(レポート)提出が基準に満たない場合には,単位は与えない。 授業の具体的な進め方は,初回の授業で提示する。
詳細情報
概要
哲学的な思考の仕方,テキストの読解と分析方法,レポートや論文の書き方,口頭発表や共同研究,文献の検索方法など,教員を囲むゼミナール形式により修練する。 哲学科の必修科目であることから,いずれのクラスでも,プラトン『ソクラテスの弁明』,アウグスティヌス『告白』,デカルト『方法叙説』,カント『啓蒙とは何か』の4文献を共通テキストとする。なお予備日には,各教員によりその他のテキストを扱う場合もある。成績評価についても共通の基準枠を設ける。詳細は授業の際に,各担当教員から説明される。 この授業は哲学科の必修専門科目であり,本格的な哲学への最初の関門である。心して授業に臨んでもらいたい。 初回には,「哲学とは何か」,「哲学には何が可能か」といった問題も議論する予定なので,それまでに各自よく熟考し,自分なりの考えをまとめておくこと。
目標
(1)人文学専攻の大学生として必須の技法と作法(文献の検索と読解,研究発表と討論,論文作成など)の基礎を身につける。 (2)哲学の古典テキストの読解・分析・解釈の技法と作法を身につける。 (3)哲学的な問題をめぐる思考および討論・対話の技法と作法を身につける。 (4)哲学的な主題の論文を作成する技法と作法を身につける。
授業外の学習
(1)毎回の授業の前に,各自が割り当てられたテキストを精読する。 (2)授業で発表を担当する個人またはグループは,割り当てられたテキストの要約,解説,解釈,問題点などを口頭発表することができるように準備し,レジュメを用意する。 (3)毎回の授業後に,与えられた課題について個人またはグループで考察し,指示があれば小論文(レポート)にまとめて提出する。 (4)授業で読解したテキストの関連文献を読み,テキストの理解を深める。 *100分の授業につき,100分の予習と100分の復習が必要である。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション 初回授業で授業予定,テキスト,課題,成績評価などの詳細を説明するので,必ず出席すること。
- テキスト読解と討論(1)
- テキストの読解と討論(2)
- テキストの読解と討論(3)
- テキストの読解と討論(4)
- 中間的総括
- テキストの読解と討論(5)
- テキストの読解と討論(6)
- テキストの読解と討論(7)
- テキストの読解と討論(8)
- 中間的総括(2)
- テキストの読解と討論(9)
- テキストの読解と討論(10)
- テキストの読解と討論(11)
教科書
下記の2冊を教科書とする。全員,学内の紀伊國屋の教科書販売等を通じて購入し,初回に2冊とも手元に置いておくこと。
『ソクラテスの弁明』(中公クラシクス)
著者: プラトン
出版社: 中央公論新社,2002年
『方法序説』(岩波文庫)
著者: デカルト
出版社: 岩波書店,1997年
参考書
参考書については授業中に指示する。