倫理学I
文学部 - 哲学科
HPH31700
コース情報
担当教員: 寺田 俊郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
授業内期末試験
授業期間中
その他
「レポート」とは学期半ばに提出を求める課題図書レポートのことである。
詳細情報
概要
倫理学は善・悪,正・不正を研究対象とする哲学の一分野である。その倫理学の基本的な考え方を理解するために,イマヌエル・カントの倫理学の著作を読解し,それを哲学史上の代表的倫理学理論と対照させながら,善,正,幸福,自由など倫理学の基本問題を考察する。しかし,代表的理論を知識として知っただけでは,哲学としての倫理学を学んだことにならない。さまざまな理論に刺激を受けつつ,倫理学の基本問題をわれわれ自身の生に引きつけて考えたい。そのため,随時倫理的問を考える課題を出し,授業内討論を行って,演習の要素を取り入れる予定である。
目標
(1)哲学としての倫理学の基本的な考え方(問題,概念,方法)を理解する。 (2)哲学としての倫理学のさまざまな代表的理論を知り,その哲学的意義を理解する。 (3)倫理的な問題を各自の生に引きつけて考察する力を身につける。
授業外の学習
(1)授業前に,指定された文献・資料を通読し,考察し,自分自身の意見を授業で共有できるよう準備する。 (2)授業前に,授業に関連して提示された問を考察し,自分自身の意見を授業で共有できるよう準備する。 (3)授業後に,授業中に提起された問題を考察し,できれば友人や家族と対話をして考えを深める。 (3)学期半ばまでに課題図書を一冊読み,レポートを作成する。
所要時間: *100分の授業につき,原則として190分の予習・復習が必要である。
スケジュール
- 導入講義 哲学としての倫理学
- 倫理学の基本的視座
- 正と善
- 普遍化可能性
- 人格の尊厳
- 帰結主義と非帰結主義
- 道徳と幸福
- 自由と責任
- 理性と感情
- 正義と愛
- 行為と徳
- 認識と判断
- 道徳と法
- 学期末試験
教科書
教科書は使用しない。授業で使用する文献はMoodleで配布する。
参考書
参考書は授業中に指示する。