近世哲学史*

文学部 - 哲学科

HPH22600

コース情報

担当教員: 川口 茂雄

単位数: 4

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火4, 木3

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

15%

授業参加

20%

リアクションペーパー

15%

定期試験

定期試験期間中

40%

中間試験

授業期間中

10%

その他

授業の内容を,日ごろからしっかりと手書きで筆記し,復習に努めること。 また,余力があるときには,予習にもある程度労力を配分すること。

0%

詳細情報

概要

17世紀ごろから20世紀初頭までの西洋哲学思想を概観する。 かなり幅広い時代を扱う授業となる。知識面の学習を相当な量でおこなうと同時に,アクティヴ・ラーニング形式を組み合わせて,考え方や,理解したことを言語化して表現する力を養う。期末テストに加えて,学期途中にも小レポート提出を盛り込み,知識と理解の効果的な定着をはかる。 なお,本講義は哲学科の専門科目であり,伝統的に,最大の情報量を伝達する科目でもある。そのような心構えをもって受講すること。 毎回大量の知識が供給されるので,ノートと筆記用具をしっかりと準備し,自分なりのノートをこまめに作成すること。 また,西洋史の知識が一定程度必要になる。高校程度の歴史分野の再学習は有益ないし必須である。

目標

・西洋近世・近代の哲学思想についての客観的知識を習得する。 ・西洋近世・近代の文化について,基本的な視野を獲得する。 ・西洋近世・近代哲学の専門的研究者となるための基盤を取得する。

授業外の学習

復習が重要。 教科書指定したテクストの自主的な復習・再吟味を習慣づけておきたい。 デカルト『省察』やカント『純粋理性批判』については,複数の邦訳を読み比べる習慣が大事である。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 第1回 イントロダクション(哲学史とは。哲学史の歴史について) ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがあ りうる
  2. 第2回 デカルト(1)誇張的懐疑
  3. 第3回 デカルト(2)蜜蝋の分析
  4. 第4回 デカルト(3)神の存在証明
  5. 第5回 デカルト(4)自由と虚偽
  6. 第6回 デカルト(5)外的世界の存在
  7. 第7回 ルソー(1)自然状態
  8. 第8回 ルソー(2)社会と情念
  9. 第9回 バークリー(1)熱いと冷たい
  10. 第10回 バークリー(2)大きさの客観性
  11. 第11回 小テスト
  12. 第12回 パスカル(1)二つの無限
  13. 第13回 パスカル(2)賭け
  14. 第14回 中間レポート
  15. 第15回 カント(1)アプリオリな総合判断
  16. 第16回 カント(2)感性論
  17. 第17回 カント(3)数学的アンチノミー
  18. 第18回 カント(4)力学的アンチノミー
  19. 第19回 カント(5)アンチノミーの解決
  20. 第20回 ここまでの振り返り
  21. 第21回 ニーチェ
  22. 第22回 バシュラール
  23. 第23回 レヴィ=ストロース
  24. 第24回 ハイデガー
  25. 第25回 リクール
  26. 第26回 アーレント
  27. 第27回 今学期火曜日のまとめ
  28. 第28回 今学期木曜日のまとめ

教科書

デカルト『省察』とカント『純粋理性批判』の日本語訳書を一種類以上準備しておくこと。以下に基準となる訳書を挙げるので,事前に購入しておくこと

  • 省察・情念論

    著者: デカルト

    出版社: 中公クラシックス・2002年

  • 純粋理性批判 上・中・下

    著者: カント

    出版社: 岩波文庫・1961年

参考書

  • 現代フランス哲学入門

    著者: 川口茂雄・越門勝彦・三宅岳史(編)

    出版社: ミネルヴァ書房,2020年

  • ドイツ哲学入門

    著者: 鹿島徹・川口茂雄・佐藤慶太・渡辺和典(編)

    出版社: ミネルヴァ書房,2024年刊行予定

  • 縮刷版 カント事典

    著者: 有福孝岳 ほか編集

    出版社: 弘文堂,2014年

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