中世哲学史*
文学部 - 哲学科
HPH22500
コース情報
担当教員: 佐藤 直子
単位数: 4
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3, 木3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
定期試験
定期試験期間中
中間試験
授業期間中
その他
出席は最低3分の2以上は必須。大問題についてはB4答案用紙で,20行以上記述すること。 評価基準となっている「授業参加」については,講義における「授業参加」が具体的に何であるか,各自,良識をもって考えること。 なおレポートは,中間/期末の2本,試験は中間試験と定期試験の2回。試験については,諸事情によりレポートに変更される可能性もある(その場合,ロヨラで周知)。
詳細情報
概要
古代教父および中世哲学を2世紀から16世紀までの全体的な流れで概観する。各時代の社会的・教育的・宗教的状況を踏まえ,主な思想家,とりわけアウグスティヌス,アンセルムス,トマス・アクィナス,オッカムやクザーヌスを中心としながら,哲学思想の発展を追い,各思想家の特異な思想をその体系的な意味において省察する。
目標
当該の哲学史のアウトラインと,そこに使用される基礎概念の把握。
授業外の学習
教科書(とくに『古代・中世哲学史』)の該当範囲の熟読。レポートによる復習。試験については問題を事前告知するが,これに対して,教科書や自らのノートを基本に,完成度の高い解答の準備することも,きわめて重要な学習の一つと考える。授業時間外の質問は歓迎する(アポイントメントは授業時間後,またメール連絡で)。各授業の予復習は,時間的には190分が目安。
所要時間: 190
スケジュール
- 古代末期・中世思想の全体像
- ユダヤ思想とキリスト教思想の起源
- 2世紀の護教家,グノーシス主義
- アレクサンドリアのクレメンス,オリゲネス
- 4世紀のカッパドキア派
- アンブロシウス,アウグスティヌスの生涯
- アウグスティヌスの認識観
- アウグスティヌスの神理解
- アウグスティヌスの精神論
- アウグスティヌスにおける愛と自由・時間と歴史
- ボエティウス
- 古代末期キリスト教思想
- ビザンティン思想
- カロリング・ルネサンス,エリウゲナ
- 前半の総括レポート/試験
- 11世紀の哲学,アンセルムス
- アベラルドゥス
- ベルナルドゥス
- シャルトル学派,サン=ヴィクトル学派
- アリストテレス受容
- アラブ哲学,大学の成立
- テスト,オックスフォード学派,ボナヴェントゥラ
- アルベルトゥス・マグヌス,アヴェロエス主義の危機
- トマス・アクィナス:認識と存在
- トマス・アクィナスの実践哲学
- ドゥンス・スコトゥス,オッカム
- 中世神秘思想の発展
- マイスター・エックハルト,クザーヌス/ 期末レポート
教科書
下記の『西洋・古代中世哲学史』の第8章までは,中世哲学の発展を理解するうえできわめて重要ですので,目を通してください。
西洋古代・中世哲学史
著者: クラウス・リーゼンフーバー
出版社: 平凡社ライブラリー, 2000年
中世思想史
著者: クラウス・リーゼンフーバー
出版社: 平凡社ライブラリー,2003年
参考書
書籍情報はありません。