ドイツ語IIB*

文学部 - 哲学科

HPH20200

コース情報

担当教員: 長町 裕司

単位数: 3

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火1, 木1, 金1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

25%

授業内期末試験

授業期間中

40%

中間試験

授業期間中

30%

その他

小テストは1週間前に前もって受講者に告示し,復習を兼ねて準備できるようにする。学期末には,今学期の総合試験となる。成績は二名の教員による評価をまとめてひとつとして評価される。特に語学科目であるので,授業回数の三分の一以上(つまり5回以上)を無断で欠席した者については成績評価を行わない。

5%

詳細情報

概要

哲学科でドイツ語選択者たちの2年次生での課題は,ドイツ語の読解力を更に徹底的に練成し,(文学的叙述や詩的言語芸術には未だ手が届かなくともその味わいへの導入を果たすと共に)或る程度広いジャンルの今日的ドイツ語で書かれた文献に接し,その上で哲学的テキストを読みこなしてゆく発展を準備することに存する。そこで本年度の春学期には,そのうえで比較的読みやすい近現代の哲学的な内容を有するテキスト,ドイツ叙情詩,メルヒェン(童話),20世紀以降思索的エッセイなどを順次読破してゆくことによって,ドイツ語力を鍛えていきたい(長町担当の週一回分は,今年度秋学期は,18世紀後半から20世紀のドイツ語圏における優れた抒情詩のテクスト数篇,そして哲学的エッセイとしては H. クリンクスの Die Meditation des Denkens(「思惟することの瞑想」),またグリム童話から Jorinde und Joringel を予定)。 浜田先生が担当する週二回の授業では,現代ドイツ語の構造を理解することと,その構造を踏まえて思想の理解に進むことを心掛ける。Nishida Kitarō: “Der geschichtliche Leib,” trans., Leon Krings をテクストとする予定であるが,学生のレベルに応じて,ハイジや,ルター訳聖書,或いは近代ドイツ哲学に関する現代の二次文献も考慮するとのこと。 最後の回では,学期末の総合試験の準備ともなる,総復習を兼ねての〈哲学的ドイツ語テキストを読解する上での留意点〉を明らかにしたい。様々なテキストからドイツ語の学習と習得にとって役立つ文章を抜粋して活用する方式をとる方針である。

目標

ドイツ語中級程度以上の読解力の達成が到達目標。学科3,4年次でのドイツ語文献講読でドイツ語原文での哲学書や哲学的文献を読みこなし,思考過程と思想内実を捉えることがある程度できるようになるための準備として最後のステップとなる。従って,以下の三点に到達目標は要約される。 ・ドイツ語初級文法~中級文法および構文法の習得。 ・ドイツ語中級テクストを読解できるようになること。 ・ドイツ哲学のテクストについても,辞書をひきながらそこで問題とされているこ とがらを把握できるようになること。

授業外の学習

毎週3回の授業に必ず出席し,扱うテキスト範囲を各自が準備してくることが必須。毎週ごとに扱った範囲に問題となったドイツ語構文を復習し,自得してゆけることが大切である。加藤先生の毎週2回の授業と長町が担当する毎週1回の授業とで,それぞれアクセントをつけてドイツ語の構文法と表現を学ぶ練習を重ねてゆくので,何よりも授業に積極的に出席し,復習と予習を心がけることが要求される。要約すると,以下の二点を心がける必要がある。 ・授業で扱われるテクストの範囲内の単語・文法・構文・内容について各自がその 都度予 習・復習してくることが必須である。 ・ 授業で扱われるテクストについて,それを入口としてドイツ語圏の思想や文化に つ いて自ら勉強することもテクスト読解のための予習・復習に含める。

所要時間: 復習に少なくとも80分程度,予習に少なくとも120分程度を目安とする。

スケジュール

  1. 導入 : 今学期にドイツ語読解力をどのように進展せしめるか ~ 扱う諸テキストの説明 ~授業の進め方 ~ 評価の仕方と毎回の担当者の決定,等。最初のテキストへの導入。加藤先生の第一回目の授業には,問題を解いてもらうので,辞書,筆記具(添削のための赤ペン)を必ず持参すること。
  2. テキスト講読(1) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅰ
  3. テキスト講読(2) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅱ
  4. テキスト講読(3) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅲ
  5. テキスト講読(4) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅳ
  6. テキスト講読(5) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅴ
  7. テキスト講読(6) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅵ
  8. テキスト講読(7) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅶ
  9. テキスト講読(8) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅷ
  10. テキスト講読(9) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅸ + 中間試験
  11. テキスト講読(10) : aus einem ausgewaelten Textbefund Ⅹ
  12. テキスト講読(11) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅠ
  13. テキスト講読(12) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅡ
  14. テキスト講読(13) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅢ
  15. テキスト講読(14) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅣ
  16. テキスト講読(15) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅤ
  17. テキスト講読(16) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅥ
  18. テキスト講読(17) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅦ
  19. テキスト講読(18) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅧ
  20. テキスト講読(19) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅨ
  21. テキスト講読(20) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩ
  22. テキスト講読(21) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅠ
  23. テキスト講読(22) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅡ
  24. テキスト講読(23) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅢ
  25. テキスト講読(24) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅣ
  26. テキスト講読(25) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅤ
  27. テキスト講読(26) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅥ
  28. テキスト講読(27) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅦ
  29. テキスト講読(28) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅧ
  30. テキスト講読(29) : aus einem ausgewaelten Textbefund ⅩⅩⅨ

教科書

授業で扱うドイツ語の教材は複数にわたるため,初回授業時に担当教員が指示するが,以下に挙示する最初の〈ドイツ語文法総まとめ〉のテキストは,各自が購入して持参すること。Spaemannと Krings のドイツ語テキストは入手困難であるが,長町担当分はその他の教材も含め授業時にプリントコピーにして配布する。

  • “Der geschichtliche Leib,” trans., Leon Krings, 217–246. in: European Journal of Japanese Philosophy 1

    著者: Nishida Kitarō

    出版社: CreateSpace Independent Publishing Platform, 2016/7

  • Aus : Grimms Märchen (Komplette Sammlung), Jorinde und Joringel

    著者: Brüder Grimm

    出版社: Verlag CDED , 2019 / 7

  • Meditation des Denkens

    著者: Hermann Krings

    出版社: Kösel Verlag, München 1956

参考書

初回授業時から独和辞書(出版社は特定しない)を必ず持ってくること。

  • 『ドイツ語練習問題3000題』

    著者: 尾崎 盛景

    出版社: 白水社,2002年5月

  • 『冠詞格変化の強化書』

    著者: 辻󠄀 朋季

    出版社: 三修社,2023年2月

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