地域保健活動論 I

総合人間科学部看護学科4年次(目白)

HNU65400

コース情報

担当教員: 両羽 美穂子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 1クォーター

曜限: その他

形式: 対面授業

レベル: 400

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

リアクションペーパー

20%

授業内期末試験

授業期間中

80%

詳細情報

概要

現在,日本の社会問題として,少子高齢・人口減少といった人口構造の移行や,生活習慣病・認知症増加など疾病構造の変化,雇用形態の不安定・経済格差など経済産業構造の変化,多文化共生社会への変化などが起きている。このような社会情勢の変化に対し,地域保健活動を担う専門家(保健師)が取り組むべき課題は,ソーシャルキャピタルと地域づくり,地域の包括的な支援・サービスの構築の推進,経済格差と健康格差への憲法25条を基にした社会保障の観点からの支援,新興・再興感染症への健康危機管理など,多種多様な分野にわたっている。 そのため,社会の変化に伴うこれらの国民の健康問題から国際保健などあらゆる健康課題に対し,個人や家族ならびに集団を対象に,社会と生活の面から地域保健活動を展開するために必要な知識と技法を学ぶ。まず基盤となる知識として現在国内で講じられている保健施策と動向を学び,そのうえで公共の立場として,対象集団の健康課題を抽出し組織的に解決するための技法を学ぶ。さらに,行政の仕組みや地域保健計画の策定過程を知ることにより,地域保健活動の考え方や展開方法を理解する。

目標

1.地域の対象別にみた保健活動・健康課題の特性を知り,その看護展開について理解できる。 2.行政領域の看護管理に必要な基本的知識と保健師の機能を理解する 3.事業化・システム化・施策化の経過を理解する。

授業外の学習

【予習】(各回90分程度) ・講義スケジュールの授業計画に関連する教科書の項目を読み,概要を把握してくること。 ・関連する文献等を読み,保健師の役割・機能について自己の考えを整理する. 【復習】(各回100分程度) ・対象別地域看護活動の復習として,講義内容について,配布した資料を参照しながら「国民衛生の動向」の該当頁の本文および図表の重要箇所をマークし,知識・思考を整理する。 ・地域診断の復習・演習として,地域看護学実習の実習地域に関して,必要なデータを収集し始める.

所要時間: 190分

スケジュール

  1. /12 オリエンテーション,公衆衛生・公衆衛生看護とは(岡本)
  2. /12 地域保健活動における展開方法(両羽)
  3. /15 地域診断,地域ヘルスニーズの明確化(地区踏査・マッピングの方法)(岡本)
  4. /19 地区活動・地区組織の育成,地域ケアシステム(岡本)
  5. /19 成人保健・高齢者の保健活動(両羽)
  6. /22 難病の保健活動,歯科保健活動(両羽)
  7. /26 精神保健・障がい者の保健活動(岡本)
  8. /26 健康危機管理と保健活動①(両羽)
  9. /29 健康危機管理と保健活動②(岡本)
  10. /10 公衆衛生看護管理(岡本)
  11. /10 地域保健計画・施策化(両羽)
  12. /13 産業保健の場における看護活動の展開(非常勤)
  13. /17 保健師活動の実際(岡本)
  14. /17 まとめ・試験(両羽・岡本)

教科書

標準保健師講座2・3の他,3年次に購入した国民衛生の動向を適宜使用する

  • 標準保健師講座2 公衆衛生看護技術 第5版

    著者: 中村裕美子 他

    出版社: 医学書院・2023

  • 標準保健師講座3 対象別公衆衛生看護活動 第5版

    著者: 松田正己 他

    出版社: 医学書院・2024

  • 標準保健師講座 1 公衆衛生看護学概論 第6版

    著者: 標 美奈子 他

    出版社: 医学書院・2022

参考書

書籍情報はありません。

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