国際看護学概論

総合人間科学部看護学科3年次(目白)

HNU32200

コース情報

担当教員: 吉野 八重

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木3

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

10%

リアクションペーパー

20%

レポート

0%

定期試験

定期試験期間中

0%

授業内期末試験

授業期間中

60%

中間試験

授業期間中

0%

小テスト等

0%

その他

0.0%

0%

詳細情報

概要

グローバリゼーションによる経済格差が拡大する中,健康格差も拡大している。特に社会的弱者である移民,難民,国内避難民,女性や子ども,貧困層の人々への影響は大きい。健康の社会的決定要因において,社会的に弱い人々は何が影響するのかを様々な事例を通して学ぶ。また近年は大規模な自然災害の発生頻度が急増しており,従来の保健医療のパラダイムでは解決ができない多領域にまたがる課題が山積している。看護職として国内外で社会的に最も弱い立場に置かれた人々に寄り添い,支えていくために問題を多角的な視点で捉え,対処方法や協働について知識を得ておくことは重要である。また開発途上国や災害現場において,インフラが未整備または,機能不全となった状況下で,限られた資源,医療資源やリソースをいかに発掘し,活用していくのかについて考え学ぶ。

目標

1.グローバリゼーションによる経済格差と健康格差によって起こっている諸問題とその原因,結果,対策について学ぶ。 2.社会的弱者(移民,難民,災害被災者,女性と子ども,老人,ホームレスなど)が置かれている状況を理解し,看護職に求められる役割,課題について考える。 3.異なる文化背景を持つ対象を理解する際に必要となる知識,態度,ケアを提供する際に配慮すべきことについて,理解する。 4.資源の乏しい環境において,看護職として必要な能力,リソースの発掘や活用方法について学ぶ。

授業外の学習

授業内で紹介した参考文献,日本語や英語論文,ウェブサイトにアクセスし,予習,復習を行い,その成果をリアクションペーパー等に反映させること

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. グローバルヘルス概論 経済格差と健康格差,持続的開発目標(SDGs),UHCの概念
  2. 医療・看護関連の国際機関,NGO/NPO 看護,介護の国際労働移動
  3. 地球規模の気候危機と健康問題 災害,戦争/紛争下における人々の健康(難民,移民,亡命者)
  4. 米国の母子保健医療の実情~経済格差,人種差別と女性の健康(UCLA看護学部の授業)
  5. 世界の母子保健の現状,課題
  6. ジェンダー,女性の健康,セクシャルヘルス
  7. 米国における老年看護,退院調整(ボストンカレッジ看護学部の教授による対面授業)
  8. 国際感染症と防御,トラベル医学(渡航医学)
  9. アメリカにおける先端医療と上級実践看護の役割(UCI看護学部の授業)
  10. ブラジルの母子保健と課題 国際協力におけるプロジェクトのマネジメント,評価
  11. モンゴルにおける保健医療人材育成
  12. 在日外国人の健康の社会的決定要因とニーズ,医療アクセス
  13. 看護の国際キャリア開発 海外留学,海外就労(先進国,開発途上国)
  14. 授業内試験

教科書

必要に応じて,参考文献,資料,論文等を提示する

    参考書

    書籍情報はありません。

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