老年ヘルス看護学実習

総合人間科学部看護学科3年次(目白)

HNU30900

コース情報

担当教員: 坂井 志麻

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: その他

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

20%

授業参加

60%

レポート

20%

その他

授業参加は実習態度を含む実習内容とする。 レポートは実習後提出物とする。 欠席,遅刻・早退,記録物提出期限遅れは減点の対象とする。

0%

詳細情報

概要

介護老人保健施設で生活している高齢者とその家族のQOLの向上やその人らしさの発揮・維持および人生の統合をめざすために,〝高齢者の持てる力や健康な力″を見いだし基礎的看護実践能力を養う。 実習の詳細はLoyora「授業掲示板」で別途指示する。

目標

Ⅱ.行動目標・到達目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives) 1.受け持った利用者の心身の状態をアセスメントすることができる。 2.受け持った利用者の睡眠・休息,覚醒・活動,食事,排泄,身じたく,コミュニケーションについてアセスメントすることができる。 3.受け持った利用者の生活史と価値・信条について述べることができる。 4.受け持った利用者の身体・心理・社会の状況が生活過程にもたらしている制限や不自由さについて述べることができる。 5.利用者の生活過程が,介護老人保健施設で行われているケアによりどのように整えられているか説明できる。 6.受け持った利用者とその家族の生活ニード(望む生活)を述べることができる。 7.受け持った利用者の生命力を消耗させている事柄に対して〝持てる力や健康な力″を活用して看護計画を立案することができる。 8.計画に基づいて行った看護が生活過程を整え,回復過程を促進することができたか利用者や家族の生活ニードや目標から評価することができる。 9.介護老人保健施設で行われているアクティビティケアの目的と,アクティビティケアが高齢者の生活に与える影響について述べることができる。 10.行ったアクティビティケアが高齢者の身体,心理,社会,意欲の拡張につながるか評価することができる。 11.多職種で協働する施設ケアにおける看護師の役割を説明することができる。 12.高齢者を尊重した態度で接することができる。 13.看護実践を通して,自己の高齢者観を述べることができる。

授業外の学習

1) 事前学習 (1) 介護老人保健施設の概要,役割,必要となる人員・設備等について ・超高齢社会における制度的な側面や家族制度のあり方などから学習する ・高齢者の暮らしを支える法律とサービスについて学習する (2) 脳の解剖生理と機能局在,認知症の病態,症状,治療,生活への影響,看護の視点 (3) 障害高齢者の自立度,認知症高齢者の自立度,ADL/IADLを評価する尺度を調べ,各尺度の特徴をまとめる (4) ノロウィルス感染症の病態生理,予防,看護,吐しゃ物処理の具体的な方法 (5) 実習前の「自己の高齢者観」について体験を通して述べなさい。(1200字程度) ※引用・参考文献を記載すること。原則として,図表を除いてコピー&ペーストは禁止する。 ※表紙に氏名を記載し,実習初日に担当教員へ提出する。 2) 事前技術練習 実習開始までに各自で実習室を予約し,車椅子を使用しており,日常生活援助を必要とする高齢者を想定して,高齢者看護に必要となる次項の看護技術を十分に練習する。実習室の使用については,『実習室使用ガイド』に従う。技術練習した日時と内容,技術達成目標,自己の振り返りと課題を様式8に記入し,すべてをホチキス止めして実習初日に担当教員に提出する。 (1) 環境整備 (2) バイタルサインズ測定 (3) 排泄援助技術(トイレでの排泄援助を必ず含む) (4) 食事援助技術(嚥下訓練,食事介助を必ず含む) (5) 清潔援助技術(更衣・義歯の取扱い・口腔ケア・爪切りを必ず含む) (6) 活動・休息援助技術(車椅子の移乗移送・歩行介助を必ず含む) (7) 感染防止の技術(手指衛生を必ず含む) (8) その他自分に必要だと考える看護技術

所要時間: 予習45分・復習90分以上

スケジュール

  1. ・施設オリエンテーション ・対象とのコミュニケーション,観察,諸記録,居室訪問からの情報収集を行う。 ・日々のカンファレンスに参加する。 ・記録を整理し,考察する。
  2. ・対象とのコミュニケーション,観察,諸記録をとおして情報収集を行う。 ・集団活動への参加,対象のケアを指導者や介護士と共に行い,対象の理解を深める。 ・得られた情報から対象のニーズを捉える。 ・日々のカンファレンスに参加する。 ・記録を整理し,考察する。
  3. ・対象とのコミュニケーション,観察,諸記録をとおして情報収集を行う。 ・集団活動への参加,対象のケアを指導者や介護士と共に行い,対象の理解を深める。 ・得られた情報から対象のニーズを捉える。日々の行動計画に沿って実施する。 ・日々のカンファレンスに参加する。 ・記録を整理し,考察する。
  4. ・得られた情報から利用者やその家族のニーズを捉え対象の理解を深める。 ・記録を整理し,考察する。
  5. ・集団活動への参加,対象のケアを指導者や介護士と共に行い,対象の理解を深める。 ・得られた情報から対象のニーズを捉える。日々の行動計画に沿って実施する。 ・日々のカンファレンスに参加する。 ・記録を整理し,考察する。 *中間評価を行う。
  6. ・実習中に1回は入所者を対象としたグループアクティビティケアを実施する。 ・立案した看護計画に沿って実施し評価する。 ・新たに入手した情報から看護問題、対象のニーズを抽出する。 ・退院支援・地域連携に関するカンファレンスへの参加 ・記録を整理し,考察する。
  7. ・立案した看護計画に沿って実施し評価する。 ・新たに入手した情報から看護問題、対象のニーズを抽出する。 ・退院支援・地域連携に関するカンファレンスへの参加 ・記録を整理し,考察する。
  8. ・情報の整理を行い,看護計画を完成させ評価から新たな計画を立案する。 ・対象者理解につながる学習を深める。 (目白聖母キャンパス)
  9. ・立案した看護計画に沿って実施し評価する。 ・新たに入手した情報から看護問題、対象のニーズを抽出する。
  10. ・上記同様 ・まとめカンファレンスへの参加 ・実習報告会への参加(目白聖母キャンパス) *最終評価

教科書

老年ヘルスケアで使用した資料を参考にする

    参考書

    • 老年看護学技術 改訂第4版 最後までその人らしく生きることを支援する

      著者: 真田弘美,正木治恵 監修

      出版社: 南江堂

    • 老年看護学 概論 改定第4版 「老いを生きる」を支えることとは

      著者: 正木治恵,真田弘美 編集

      出版社: 南江堂

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.