薬理学

総合人間科学部看護学科2年次(目白)

HNU20100

コース情報

担当教員: 松本 直樹

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

レポート

5%

定期試験

定期試験期間中

95%

その他

出席状況/Attendance (0.0%) レポート/Report assignments, mid-term/final paper (5.0%) (定期試験期間中)定期試験/Final exam (during exam period) (95.0%) その他/Others(in detail) :試験結果で合否を判定する。試験の欠席者については,レポート提出をもって試験の代用とすることはないので,必ず試験は受験すること。 出席は重要である。講義を全く受けずに試験の受験を許可することはない。原則として33%を上回る欠席が確認できる学生については受験を許可しないが,正当な理由がある場合にはその限りではないので,欠席の都度,早め,または事前に講義担当者に相談・届け出ること。 欠席は評価要素とし,減点方式で評価に組み入れる。欠席の多寡によって減点する事がある。減点の上限は30点とする。 「授業計画15」の項に記した内容については,自習内容を記したレポートを提出することで,出席と認める。そのレポートも評価対象であるので,試験実施より前に提出すること。指示の詳細は,「授業計画15」の項に記したので参照すること。

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詳細情報

概要

正常だった身体の生理的調節メカニズムが,異常になることで病気が発生する事が多いが,薬物治療というのは,薬物という道具を使って介入(調節)する事によって正常な調節状態に戻すという形で行われたりする。その道具の使い方や管理の仕方を習うのが薬理学である。よって,学習の手順として,調節の「メカニズム」を勉強する「生理学」「病理学・病態生理学」の知識を確実にすることが,基礎として必要である。 そのような基礎知識をもとに,薬物の作用メカニズムを理解する事が薬理学学習の目標である。当コースでも重要な「生理学,病理学の勉強」から始めるが,必要な学習量が多いので,基礎的知識が不足と感じる学生は,生理学などのの復習も行いながら,学習してほしい。 また現場の最前線で患者と接する看護師として,備えておくべき臨床的知識も大切なので,本講義で良く勉強してほしい。 【一般目標】 将来,患者毎に異なる薬物治療が行われる医療現場で,中心的スタッフたる看護師として,必要な基礎的知識および臨床的知識を身につける。 【行動目標】 (1)生体の正常機能,病態生理について説明できる。 (2)重要な薬物を,機能からみて分類・列挙でき,それらの作用機序,薬理作用,有害作用を説明できる。 (3)薬物動態学の基礎的事項について説明できる。 (4)特殊な状態にある患者(小児・妊婦・高齢者,腎不全・肝不全・心不全等)の薬物療法について説明できる。 (5)薬物療法を行う際に注意すべき臨床的知識や具体的指導方法について,現場で学習するために必要な基礎知識を身につける。 (6)臨床研究,治験,新規薬物の開発など,臨床薬理学的な周辺知識について学習する。 (7)薬物の取り扱い方法,法規などのルール,その他,現場で必要な知識を身につける。 (8)消毒薬,ワクチン,生活指導など,予防医学的観点から見た薬物についての知識を身につける。

目標

一般目標(GIO) 患者の治療にあたる医療人である看護師に必要な薬物治療の知識を身につける。 行動目標(SBO) 別途掲げる授業計画の各項目について,以下に掲げる内容を説明できる。 (1)生体の正常機能,病態生理 (2)薬物の薬物動態と作用機序 (2-1)上記項目から薬物の分類が説明できるようになることを含む (3)薬物の有害作用 (4)特殊な状況での治療 (5)関連事項としての法規・倫理・研究方法など (6)その他

授業外の学習

指定教科書の内容に沿って,その内容を補足する形で進行するので,進度にあわせ,教科書の内容を予め読む予習,早めにその日の教科書の内容の復習および疑問点の解消を行っておくことが何より大切である。参考書として医学部で使用する薬理学の教科書や,臨床で頻用される「今日の治療薬」などは用いるのは有益であるが,詳細すぎる場合もあるので,辞書的に用いる方が良いかもしれない。 なお,定時の講義日程での開講が出来ない日もある事が予想され,その休講分は予備日程(土曜日)に補講を行うので,講義内での発表等に十分注意すること。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 薬理学総論1 薬理学の基礎知識,薬物の作用様式,等
  2. 薬理学総論2 薬物動態学の基礎,薬物投与経路,薬力学,等
  3. 薬理学総論3 薬の有害作用,薬物中毒,薬の管理,治験,等
  4. 抗感染症薬,抗がん薬,免疫治療薬,抗アレルギー薬・抗炎症薬
  5. 抗感染症薬,抗がん薬,免疫治療薬,抗アレルギー薬・抗炎症薬
  6. 抗感染症薬,抗がん薬,免疫治療薬,抗アレルギー薬・抗炎症薬
  7. 抗感染症薬,抗がん薬,免疫治療薬,抗アレルギー薬・抗炎症薬
  8. 末梢での神経活動に作用する薬物,中枢神経系に作用する薬物
  9. 末梢での神経活動に作用する薬物,中枢神経系に作用する薬物
  10. 循環器系に作用する薬物,呼吸器・消化器・生殖器・泌尿器系に作用する薬物,物質代謝に作用する薬物,救急の際に使用される薬物
  11. 循環器系に作用する薬物,呼吸器・消化器・生殖器・泌尿器系に作用する薬物,物質代謝に作用する薬物,救急の際に使用される薬物
  12. 循環器系に作用する薬物,呼吸器・消化器・生殖器・泌尿器系に作用する薬物,物質代謝に作用する薬物,救急の際に使用される薬物
  13. 循環器系に作用する薬物,呼吸器・消化器・生殖器・泌尿器系に作用する薬物,物質代謝に作用する薬物,救急の際に使用される薬物
  14. 皮膚科用薬・眼科用薬,看護業務に必要な薬の知識
  15. 漢方薬,消毒薬,輸液製剤・輸血剤 教科書の内容をまとめたレポート(自己学習ノート)を作り,13回目の講義の前,またはそれ以前に,講義担当者に直接提出すること。レポートは評価の対象とするので,提出しない者は最終評価点数から減点する。形式はA4サイズとし,枚数は自由で,自らのまとめノートのコピーを提出しても良い。きちんとステイプラーで綴じて提出すること。

教科書

講義出席に際し,指定した教科書(テキスト1/医学書院刊,看護学用の「薬理学」)は,自身のものを必ず持参すること。 講義時に別途資料を配付することはない。指定の教科書の内容に沿って行う。教科書に線を引いたり書き込みをしたりしてもらうので,数種類の色の筆記用具を準備するなどの工夫をしてほしい。板書も行うので,ノート類も必携である。その場での参考書類は必要ないような講義を心がけたいが,復習には多くの図書が必要と思われるので,薬物について具体的に記載されている辞典的な本,医学部用の薬理学の成書等も参照する事をおすすめする。 なお,関連事項をあわせて講義する方が判りやすい事もあったり,予定通りに進行できない事もあったりするので,スケジュールの内容通りに進行しない事もある。

  • 系統看護学講座 専門基礎分野 薬理学 疾病のなりたちと回復の促進[3]

    著者: 吉岡充弘他

    出版社: 医学書院 最新版を使用する。2022年第15版

参考書

書籍情報はありません。

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