思春期支援論

助産学専攻科

HMID6010

コース情報

担当教員: 川島 広江

単位数: 1

年度: 2024

学期: 4Q集中

曜限: その他

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

25%

授業参加

25%

レポート

50%

その他

レポートは,事前レポート15%,講義終了後レポート35%(このうち20点分は心理からの出題),合計50%で評価する。講義終了後の課題は,講義中に指定するものから選択する。評価は,講義内容が十分にふまえられているか,一貫性があるか,論点整理ができているかで行う。

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詳細情報

概要

思春期における健康課題と生涯を健康に過ごすための生活の在り方について学ぶ。また人間発達の中での思春期の一を概観し,母子保健との関連を考える。 思春期の特徴を教育学の視点から概観し,セクシュアリティとは,人間にとっての性とは何かを考究し,思春期支援の在り方やその実際を学ぶ。

目標

①思春期の特徴と環境の影響を学ぶ。思春期にある対象についての助産診断ができる。 ②セクシュアリティの構成要素・発達を学ぶ。思春期の性の課題について助産診断ができる。 ③思春期は,誕生から継続して存在することを理解する。思春期の発達が順調に進行するために,様々なライフサイクルでの助産活動はどうあるべきかを考えることができる。 ④海外の包括的セクシュアリティ教育について学ぶ。 ⑤マイノリティの性,性暴力について学ぶ。自己の性の価値観を問うことができる。 ⑥性教育の社会的位置づけを学ぶ。効果的な性教育のあり方を考え述べることができる。 ⑦助産師が行う性教育の実際を学ぶ。助産師として,「性」「生命」をどう伝えるか,自分の考えを述べることができる。

授業外の学習

【事前レポート課題】 テーマ①「“思春期の頃の自分”を想起して」②「自分が受けた性教育から考えること」。①②両テーマについて,それぞれA4用紙(1200字)1枚程度にまとめる。表紙は不要。①②ともにA4用紙の中にテーマ・学籍番号・氏名を入れる。提出期限12月3日火曜日10時まで。提出方法は,下記のメールに添付ファイル(Wordのまま)で送信する。2日以内に受取り返信メール がない場合は,未着と考え再送すること。 [email protected] (担当 川島広江)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. テーマ:セクシュアリティについて理解を深める 人間にとって性とは何かを考える。また,セクシュアリティの構成因子や概念を学ぶことで,自己の性の価値観に気づくきっかけになるとよい。さらにマイノリティの性についても学ぶ。
  2. テーマ:包括的性教育について学ぶ 包括的性教育について学ぶ。「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を概観しながら,助産活動における性教育を考える。
  3. テーマ:日本の性教育の現状から課題を考える 男女共同参画法および同法計画,文部科学省では「学校における性教育の考え方,進め方」,厚生労働省では「健やか親子21」などの性教育に関する表記を概観しながら,性教育の現状と課題を考える
  4. テーマ:思春期の心の発達について学ぶ 思春期にみられる認知とアイデンティティの発達について学ぶ。
  5. テーマ:思春期の社会性の変化について学ぶ 思春期にみられる親子関係や友人関係等の変化について学び,この時期のソーシャルサポートの在り方について考える。
  6. テーマ:性暴力について学ぶ 加害者,被害者,教育プログラムについて学ぶ。
  7. テーマ:思春期を支援する性教育の実際を学ぶ 思春期を支援する助産師に必要な視点を整理する。対象・準備・展開(実施)・評価について学ぶ。

教科書

講義中のテキストは指定しない。

    参考書

    • 助産師のための性教育実践ガイド

      著者: 川島広江,大石時子 編集

      出版社: 医学書院2007

    • ’若者の性’白書

      著者: 日本性教育協会 編

      出版社: 小学館2018

    • 改訂版:国際セクシュアリティ教育ガイダンス

      著者: UNESCO編

      出版社: 明石書店2020

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