助産管理学
助産学専攻科
HMID1210
コース情報
担当教員: 島田 真理恵
単位数: 2
年度: 2024
学期: 通年
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 500
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
レポート
小テスト等
その他
小テストは7月18日に実施する。試験範囲は第1~5回授業である。 助産所構想の発表報告会(1月16日)各自が助産所を開業する場合を想定した助産所の理念,経営規模,方針,経営の実際などを指定時間でプレゼンテーションができるように準備する。 レポートには授業の際提示された事前・事後課題やプレゼン資料が含まれる。
詳細情報
概要
本科目は,助産学実践関連領域に位置する科目である。 場に応じて助産を実践する能力および対象者への安全や満足を提供する能力を向上させるための科目である。本科目では,助産実践に必要な安全対策,チーム医療,法律,経営の基礎的知識を学ぶとともにこれからの助産所・病院管理のあり方について考える。安全対策(医療安全の基本,助産業務ガイドライン,産科医療補償制度,事故事例の検討,代替療法の扱い方など)や災害とその対応(災害に対する備え,災害時対応の原則)など,これからの助産実践でますますその重要性が高くなると考えられる事項については,グループワークなどのアクティブラーニングにより学びを深める。
目標
助産実践に必要な管理的知識を修得するとともに専門職能としての管理理念を持つことができる。 1.助産管理の理念・チーム医療のあり方が理解できる。 2.助産業務に関連する法律および社会制度が理解できる。 3.安全管理の基本的考え方が理解できる。 4.病院の助産管理が理解できる。 5.助産所の助産管理が理解できる。 6.災害時の助産師の役割が理解できる。 7.助産師外来・院内助産,助産所開設に必要な基本的知識を修得することができる。
授業外の学習
1.助産業務ガイドライン2019は,講義の前に必ず一読し,事前課題を行う 2.助産業務に関連する法律や社会制度を知ることは,助産業務を実施するにあたって必須である。授業後には十分な復習を行う。 3.助産所実習において情報収集あるいは確認すべき,助産管理に関わる事項を確認しておく。結果については,秋学期の講義で発表できるように準備する。
所要時間: 1回授業の予習・復習に要する時間は190分以上とされている。十分な時間を確保すること
スケジュール
- /2Ⅴ島田 助産管理とは 助産管理の考え方の基本,チーム医療と助産師の役割
- /9Ⅴ島田 助産と法律 助産業務を行う際に知識として必要な関連法規 助産師の業務範囲および責任範囲
- /16Ⅴ島田 助産と安全1)助産業務ガイドライン2019 周産期において助産師が管理できる対象の範囲と安全管理の考え方
- /23Ⅴ崎山 助産所の管理運営1) 助産所における,安全管理,業務管理,人材管理,経営管理の概要 代替療法などの利用とその安全管理,利益相反など,助産所管理の基本的な考え方を学ぶ
- /30Ⅴ畑 助産と安全管理2) 医療安全の原則を医療事故調査報告等から学ぶ
- /6Ⅳ椎野 助産所管理の実際 助産所の管理・運営について,助産所経営者からその実際を学ぶ
- /13Ⅲ山本 病院管理の実際:聖母病院における助産管理 産科病棟の管理について,病院管理者からその実際を学ぶ
- /6Ⅲ島田 助産と記録 助産実践を展開するうえで,タイムリーに適切な記録を行うことが必要である。 記録に関する基本的な考え方と記録に際しての留意点等を学ぶ
- /12Ⅰ崎山 助産所の管理運営2) 助産所開業構想として発表すべき内容を確認・検討する。 地域のニーズの分析や,経営のために必要なネットワークの構築,情報の分析。周産期医療における助産所の役割と展望,地域における役割について確認する。 また,助産所経営に必要な必要経費の概算を行う
- /12Ⅱ崎山 助産所の管理運営3)
- /9Ⅰ島田 災害時の助産活動1) 助産師の各活動の場における防災,災害への備え,発災時の対応,発災後の支援について
- /9Ⅱ島田 災害時の助産活動2)
- /16Ⅰ 島田・崎山 助産所構想発表会1)発表とディスカッション
- /16Ⅱ 島田・崎山 助産所構想発表会2)発表とディスカッション
教科書
下記教科書の他,災害時の助産に関する資料など別途提示する。
助産師業務要覧第4版Ⅰ 基礎編
著者: 福井トシ子編
出版社: 日本看護協会出版会・2024
助産業務ガイドライン2019
出版社: 日本助産師会出版・2019
参考書
書籍情報はありません。