周産期医学I (産科領域)

助産学専攻科

HMID1030

コース情報

担当教員: 島田 真理恵

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: その他

形式: 対面授業

レベル: 500

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

レポート

15%

定期試験

定期試験期間中

85%

その他

事後課題 星先生 周産期メンタルヘルスについての学びをまとめる(A4 2枚以内) 提出期限6月3日(月)(Moodle上に提出)

0%

詳細情報

概要

助産師が,助産診断に基づく周産期ケアを実施するにあたっては,妊産婦と胎児の生理とその異常およびその治療法について基本的な知識をもつことが,必要不可欠である。本科目は,その周産期に係る医学的知識を修得するための科目である。 したがって講義内容は,妊産婦・胎児の病態生理と診断・治療に係るものである。

目標

1.胎児・胎児付属物の形成と機能およびその発育・発達経過(経過異常を含む) について理解できる。 2.妊娠の異常(偶発的合併症,内分泌・代謝疾患を含む)について,その病態,症状, 診断,治療を理解する。 3.分娩の管理と経過中の異常およびその対応について理解できる。 4.周産期のメンタルヘルスとその対応について理解できる。 5.周産期薬理について,基本的な知識を理解することができる。

授業外の学習

<予習>各授業に示す講義内容が書かれている教科書の該当ページを読んでくること <復習>講義資料と教書をもとに復習を行う。特に本科目で学ぶ周産期の病態,使用される用語については,正しい理解をして,助産実践に適用することが求められる。確実な学習を期待したい。

所要時間: 予習・復習の時間として講義1回につき190分以上を確保する

スケジュール

  1. 月12日 勝又 妊娠(胎児・胎児付属物の形成と機能) 初期発生と胎児の器官形成,胎児の発育と機能的発育,胎盤・卵膜の形成と機能
  2. 月12日 勝又 妊娠の異常:流産・早産,異所性妊娠,多胎妊娠,血液型不適合妊娠 流産,異所性妊娠,切迫流産,切迫早産,早産,多胎妊娠,血液型不適合妊娠の病態,症状,診断・治療を理解する。
  3. 月26日 勝又 妊娠の異常:妊娠高血圧症候群 妊娠高血圧症候群の定義と分類,症状,診断,管理を理解する。
  4. 月26日 勝又 妊娠の異常:常位胎盤早期剥離,前置胎盤 常位胎盤早期剥離,前置胎盤の定義,症状,診断,管理を理解する。
  5. 月17日 勝又 羊水過多・過少症 胎児発育不全 羊水過多・過少症,胎児発育不全の定義,症状,診断,管理を理解する。
  6. 月17日 勝又 偶発的合併症,内分泌・代謝疾患 心疾患合併妊娠,腎疾患合併妊娠と妊娠中の糖代謝異常および甲状腺機能異常の診断,症状,管理を理解する。
  7. 月24日 勝又 母子感染症 妊娠中の感染症の問題点と妊娠中に罹患すると胎児と新生児に影響を及ぼす感染症について,理解する。
  8. 月24日 勝又 周産期の処置と手術:分娩誘発法,追娩術(会陰切開術,吸引分娩,帝王切開術) 分娩期の参加処置について,適応と手技を理解する。
  9. 月27日 星 周産期メンタルヘルス1) 周産期女性の心理の特徴,産後うつ病他メンタルのトラブルについて
  10. 月27日 星 周産期メンタルヘルス2) 周産期メンタルヘルス:女性への支援
  11. 月31日 勝又 周産期薬理学 妊娠中の薬剤の使用の考え方と妊娠に気づかず医薬品を服用したときの対応について学ぶ
  12. 月31日 勝又 産科危機的出血と母体救急 産科危機的出血のほかに羊水塞栓症や血栓症などにおける母体救命のための対応について学ぶ2
  13. 月7日 高江 超音波診断法 妊娠経過を診断するための超音波検査に関する基本的知識について学ぶ
  14. 月7日 高江 CTG 分娩管理に必要なCTG判読について学ぶ

教科書

下記テキストの他,各助産診断技術学で提示されている教科書を活用すること

  • 産婦人科診療ガイドライン産科編2023

    著者: 日本産婦人科学会/産婦人科医会編

  • 臨床産科学テキスト

    著者: 長谷川潤一

    出版社: MCメディカ出版・2019

参考書

  • 妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル

    著者: 日本産婦人科医会編

    出版社: 中外医学社・2021

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