メディアと文化IIIa(マスコミ調査)
文学部 - 新聞学科
HJN67700
コース情報
担当教員: 渡邊 久哲
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
35%
リアクションペーパー
30%
授業内期末試験
授業期間中
35%
詳細情報
概要
新聞社,テレビ局,通信社などの報道機関が実施する世論調査や選挙予測調査について,根拠となる理論および実施手続きを学習し,それらの調査結果を報道する際に生じる問題点や今後に向けた課題について考察する。さらにインターネットを用いた調査の動向,問題点,可能性についても学習する。
目標
・報道機関が実施する世論調査や選挙予測報道の実態を理解する。 ・報道機関が実施する世論調査や選挙予測調査の課題を理解する。 ・世論調査の結果を報道することが人々にいかなる影響を与えるかを理解する。 ・選挙予測の報道が有権者の投票行動にいかなる影響を与えるかを理解する。 以上の学習を通して,メディアが報道する世論調査や選挙予測に対し,それらを鵜呑みにせず批判的に読み解く力を身に着ける。
授業外の学習
指定したテキストにあらかじめ目を通して基礎的な知識をある程度得ておくとともに,新聞,テレビ,ネットなどを介して報道される種々の世論調査に注意を払い,調査結果の報道から報道機関が何を主張しようとしているのかを読み取ろうとする習慣を身に着けておくこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- 授業の進め方と本講義の内容について
- 社会調査とは何か
- 「ヨロン」とは何か~輿論と世論
- 科学的な世論調査の開始
- 訪問面接調査から電話調査へ~日本の世論調査のはじまりと変容
- 世論調査のアウトソーシングと「政治部化」
- 選挙予測調査と予測報道
- 出口調査の方法論と問題点
- アナウンスメント効果
- アメリカ大統領選挙について
- アメリカ大統領選挙の予測からの学び
- ネット世論調査の可能性と課題
- 討論型世論調査とその問題点
- 期末試験と総括
教科書
その都度,必要に応じて紹介する。
スペシャリストの調査・分析する技術
著者: 渡邊久哲
出版社: 創元社・2011年
世論調査とは何だろうか
著者: 岩本 裕
出版社: 岩波書店・2015年
参考書
社会調査ハンドブック
著者: 飽戸弘
出版社: 日本経済新聞社・1987年
パロティングが招く危機
著者: 石川旺
出版社: リべルタ出版・2004年
聞き方の技術
著者: 山田一成
出版社: 日本経済新聞社・2010年