メディアと社会IIIb(広告論)
文学部 - 新聞学科
HJN67200
コース情報
担当教員: 及川 直彦
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
100%
詳細情報
概要
デジタル情報技術が広告とその前提となるマーケティングにもたらす変化を理解し,その 変化がメディアと広告にもたらす意味合いを考察する
目標
①企業の経営におけるマーケティングと広告の役割の理解 ②デジタル情報技術が広告とその前提となるマーケティングにもたらす変化の論点と方向 性についての理解 ③デジタル情報技術による広告の変化のメディア,広告にとっての意味合いについての自 らの思考の展開
授業外の学習
予習: 授業中に提示する課題に対する取り組み。次回の授業で課題に基づくディスカッシ ョンに参加できる状態にする 復習: 授業で紹介された概念についての振り返りと不明点の確認,次回の授業の最初に設 定する前回の確認において質問ができる状態にする
所要時間: 190分
スケジュール
- 経営の文脈からのマーケティングと広告の定義: マッキンゼー社のフレームワーク「バリュー・デリバリー・システム」を活用しながらマ ーケティングと広告の本質を理解する
- デジタル情報技術がマーケティング・広告にもたらす変化の俯瞰: インターネットの普及と同時に登場した一連のデジタル情報義技術がマーケティングと広告にもたらす変化を俯瞰する
- 広告の対象へのパースペクティブの変化 (1) - STPの再考: デジタル情報技術が登場する前から定番的に使われてきたセグメンテーション・ターゲテ ィング・ポジショニングの今日における可能性と限界を理解する
- 広告の対象へのパースペクティブの変化 (2) - ミクロセグメント: デジタル情報技術によって可能になった新たな広告の対象へのパースペクティブがどのようなものかを理解する
- 広告に接する顧客の変化 - ブランド・ロイヤルティの再考: デジタル情報技術が登場する前から広告主が注目してきたブランド・ロイヤルティの今日 における可能性と限界を理解する
- 広告に接する顧客の変化 - リキッド消費: デジタル情報技術をきっかけに登場した新たな顧客の意識・行動がどのようなものかを理 解する
- 広告が扱う商品の変化 - 機械による洞察と柔軟な生産: デジタル情報技術によって可能になった新たな商品開発と生産のプロセスがどのようなものかを理解する
- 広告のアプローチの変化 (1) - ボリュームとインパクトの再考: デジタル情報技術が登場する前から定番的に使われてきた単純接触効果と同一対象の多様性効果の今日における可能性と限界を理解する
- 広告のアプローチの変化 (2) - アルゴリズムによる比較への対応: デジタル情報技術によって新たに登場した検索とその先の技術によって広告主の顧客に対するアプローチがどのように変化するかを理解する
- 広告のアプローチの変化 (3) - 顧客間インタラクションへの対応: デジタル情報技術によって新たに登場したSNSによって広告主の顧客に対するアプロー チがどのように変化するかを理解する
- 広告の計画の変化 (1) - 購買行動プロセスの再考: デジタル情報技術が登場する前から定番的に使われてきたセ購買行動プロセスのモデルの 今日における可能性と限界を理解する
- 広告の計画の変化 (2) - データによる意思決定と最適化: デジタル情報技術によって新たに活用できるようになったデータとその分析による意思決 定と最適化がどのようなものかを理解する
- 広告の計画の変化 (3) - これからの広告の計画: デジタル情報技術によって広告にもたらされる変化を前提に,どのように広告を計画する べきかを考察する
- 広告の変化の意味合い- 未来のメディアと広告を考える: デジタル情報技術が広告にもたらす変化をヒントに,未来のメディアと広告の姿を探索す る
教科書
教科書は指定せず必要に応じて資料を配付する
参考書
Delivering value to customers (https://www.mckinsey.com/capabilities/strategy-and-corporate-finance/our-insights/delivering-value-to-customers)
著者: McKinsey & Company
出版社: McKinsey Quarterly June 1, 2000
集中講義デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク
著者: 根来 龍之
出版社: 日経BP 2019年
1からのデジタル・マーケティング
著者: 西川 英彦・澁谷 覚(編集)
出版社: 碩学舎 2019年