メディアと社会Ib(表現の自由と人権)

文学部 - 新聞学科

HJN66800

コース情報

担当教員: 河原 理子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

8%

授業参加

14%

リアクションペーパー

28%

レポート

50%

その他

欠席を6回以上した場合は不合格になります。

0%

詳細情報

概要

長く新聞記者をしてきた講師の経験を共有しながら,表現の自由と人権について,ジャーナリズム倫理を視野に入れつつ,実践的に考えます。 聞くこと自体が容易ではないこともありますし,どこまでどのように表現すべきか悩むこともあります。唯一の正解があるわけではない事象が多いので,グループワークなどを取り入れて意見交換しながら進める予定です。積極的に発言してください。 ゲストをお招きする回も予定しています。 毎回,原則として授業時間内にリアクションペーパーを書いてもらいます。 レポートについては追って指示します。

目標

表現の自由と人権について,現在および過去のトピックを知り,多角的に考えられるようになる。 さらに,次のような点を目指します。 ①偏見をうけがちな少数派の人や,声が伝わりにくい人々の尊厳の問題に着目し,見過ごされがちな人権があることを意識できるようになる。②当事者が直面する課題を社会で共有するために,どんな接し方,伝え方がありうるのか,考えを深める。③「公正な社会」をつくるために自分は何ができるかを考え,表現の規制や自律について,自分なりの意見を持ち,表現する。

授業外の学習

日々の国内外のニュースに目を通しましょう。関心のあるテーマは,一つのニュースソースに頼らずに,複数をチェクしましょう。 参考文献や授業で示した資料を読み,授業で扱ったテーマに関連する本,映像,報道,講演会や論文などに触れて視野を広げましょう。疑問点は忘れないうちに調べましょう。

所要時間: 授業1回あたり190分以上

スケジュール

  1. ガイダンス *以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがあり 得る。
  2. 犯罪被害者と取材
  3. 日常にひそむ問題を可視化する ハンセン病,強制不妊手術
  4. ジェンダーと表現 (ゲストから報道機関の取り組み例を聞く)
  5. 事実と真実 松本サリン事件
  6. インタビューの基本 聞く態度
  7. 取材を受ける側の体験を聞く (ゲスト)
  8. 映像にできること 過酷な現実をどう伝えるか
  9. フレームの外の現実 「ハゲワシと少女」再考
  10. SNS時代の表現の自由
  11. 戦争と検閲 ある作家の経験から
  12. 記者は国籍を超えられるか HIROSHIMA
  13. モデル小説とプライバシー
  14. レポート講評とまとめ

教科書

必要に応じて資料を配布します。

    参考書

    • 『〈犯罪被害者〉が報道を変える』

      著者: 高橋シズヱ・河原理子編

      出版社: 岩波書店・2005

    • 『戦争と検閲 石川達三を読み直す』

      著者: 河原理子

      出版社: 岩波新書・2015

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