論文作法Ia

文学部 - 新聞学科

HJN64400

コース情報

担当教員: 野澤 和弘

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火5

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

10%

リアクションペーパー

60%

レポート

10%

その他

5回以上欠席をすると単位を授与しない。

0%

詳細情報

概要

わかりやすく魅力的な文章はビジネスや社会活動で大きな武器になる。文章が上達するための技術を教えるだけでなく,人間や社会を深く洞察し時代の深層に迫っていくためには何が必要なのかを伝える。 講師は毎日新聞社会部や論説室で36年間報道に携わってきた。子ども,障害者,医療や教育などが主なフィールドで,現在は毎日新聞客員編集委員として医療プレミア(https://mainichi.jp/premier/health/)で「令和の幸福論」を毎月連載している。報道の現場での体験や今日起きているニュースについて毎回30~60分の講義をする。課題(論文のタイトル)を提示し,授業内に学生は書いてグーグルフォームで提出する。PCを持参すること。個々の学生にはコメントを付けてメールで返信する。翌週は授業の冒頭で論文を数点選んで30分ほど講評する。模擬記者会見なども授業で行う。 マスコミ志望者,メディアに関して広く知りたい人,文章がうまくなりたい人,いま社会で何が起きているのかを知りたい人,とくに社会保障や事件・司法に関心のある人などに向けた講義になる。

目標

報道や社会に対する知的好奇心を高める。自分自身に向き合い,表現することの意味を深く考えて,文章を書くことへのモチベーションの形成を図る。能動的に社会にかかわっていく姿勢を身に着ける。 文章を書く技術だけ教えても相手の心に届く文章を書くことにはあまりつながらない。ものごとの本質をつかむこと,自分自身に真摯に向き合うことが文章表現の上達には不可欠だということを理解する。

授業外の学習

新聞でもテレビでもよいので毎日国内外で起きている時事的な問題について関心を持つ癖を身に付ける。必ず今の自分と何らかの関係があるので,それを意識する。予習・復習は200分。 毎回の授業で話すテーマについて,ネットなどで検索して調べてみる。自分の興味を掻き立てるものがあったら,関連書籍を読んでみる。参考文献について必要に応じて提示する。メール([email protected])でいつでも質問を受け付けるので,積極的に何でも聞くこと。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. イントロダクション。講師の自己紹介と授業の内容ややり方について説明する。「君たちはどんな時代を生きていくのか」について話す。その後,学生にも自己紹介の作文を書いてもらう。 講義「刑事はなぜネタ(情報)を漏らすのか」
  2. 講義「少年事件の取材~専門性とは何か」 論文解説
  3. 講義「いじめ・ひきこもり」 論文解説
  4. 講義「発達障害と事件」 論文解説
  5. 講義「障害者虐待の調査報道」 論文解説
  6. 講義「認知症の世界」 論文解説
  7. 講義「津久井やまゆり園事件の真相」 論文解説
  8. 講義「薬害エイズ~国家と企業とマスコミ」(※模擬取材) 論文解説
  9. 講義「代理母と生命倫理」 論文解説
  10. 講義「スローコミュニケーション わかりやすい文章・わかちあう文化」 論文解説
  11. 講義「しかし…」 論文解説
  12. 講義「はたらく」 論文解説
  13. 講義「人口減少」 論文解説
  14. 講義「地域共生社会~障害者のリアルに迫る」 論文解説

教科書

テキストは特に用いない。授業の中で参考文献や論文・記事などを提示する。

    参考書

    • 弱さを愛せる社会へ~分断の時代を超える「令和の幸福論」

      著者: 野澤和弘

      出版社: 2023年,中央法規

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