テレビ制作Ib
文学部 - 新聞学科
HJN60420
コース情報
担当教員: 髙橋 直治
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
その他
実習型の授業であり,またグループで映像作品を作っていくため,授業欠席者は評価の対象となりません。授業への出席,制作作業への参加度,完成した作品の内容,などから総合的に判断し,評価を行います。
詳細情報
概要
テレビや動画配信プラットフォームにおける,アート,ドラマ系の映像コンテンツ制作の実践を通して,メディアが生成するメッセージの多様な在り方を捉える視座の獲得を目指す。 ⼩グループに分かれ,テレビセンターのスタジオ及び編集機などを用いて,映像作品を制作します。 「企画準備(プリプロダクション)」,「撮影(ドライリハ→ブロッキングリハ→ランスルー→本番」,「編集」,「仕上げ(ポストプロダクション)」という制作プロセスを通じて,Audio & Visualによる映像メディア表現実践の基礎を学びます。 今学期は, 2(〜4)のグループに分かれて,5分程度のワンシーンドラマ 作品を,制作することを通して, 「言葉」によるメッセージや意味だけではなく,人間のアクション(能動)とリアクション(受容)の連鎖によって,「いま・ここ」で生成されていく関係性それ自体が放つドラマや主題を看取れる「まなざし」を養います。 (※受講人数やメンバーによって変更の可能性あり) 「主要登場人物は2人」×「スタジオという空間」で,幾つかの制約的な人物造形と空間設定を行い,テレビスタジオのスイッチング・システムを使って,出演者の行動・発声(アクション)を撮影・録音し,ワンシーンドラマ作品を制作します。 なお,受講人数にもよりますが, 今期は,シナリオ自体は既存のものを使用する予定ですが, ただし,人物設定や場所の設定などは班ごとに造形する余地は無限に開かれています。 受講⽣の条件は, 新聞学科の「演習Ⅰ(メディアリテラシー)」,もしくは課程科⽬の「視聴覚教育」,さらに「テレビ制作Ⅰa(髙橋担当)」を履修済みであること。 「テレビ制作Ⅰa(髙橋担当)」を履修していないが履修を希望する者は,第一回目の授業の前までに,必ず高橋までメールで相談してください。 受講⽣は18名までとし,希望者が定員を超える場合は,初回の授業で抽選を⾏います。また,抽選は学科内のコース選択に関わらず,平等に⾏われます。なお,この抽選に参加しなかった学⽣の履修は認めないので注意してください。 また,この授業では別途「実習費」が必要となる場合があります。納⼊がない場合は単位として認められません。「実習費」が必要になる場合は,申込みの⽤紙は授業で配布します。 (他学部受講⽣は,上記の講義概要で⽰した条件をクリアする者のみ可。履修可能な年次等は,履修要覧の「年次」欄を参照すること。) ※コロナ禍の状況によっては,オンライン形式に移⾏することがあります。
目標
映像作品制作の基礎的知識及び技術の修得。 主に,テレビや動画配信プラットフォームにおける教養系番組,ドラマ系番組等のコンテンツ制作に必要な,メディア・メッセージ概念の多様かつ重層的な視座と,基礎的なスキルを理解できるようになる。
授業外の学習
プリプロダクションとしての取材や分析,シナリオ執筆,撮影台本制作,など,授業時間外に,自主的に⾏っていただく作業が,ある程度まとまって必要となります。 また,進⾏状況によっては,スタッフとの打ち合わせ・撮影・編集作業などの⼀部を,授業時間外で行う場合も十分に考えられます。
所要時間: 240分
スケジュール
- ガイダンス:課題の説明/インプロ・アクト(デモンストレーション) (以下の予定は,受講生人数,授業の進行状況及び受講生の学習状況により,適宜,修正の可能性があります)
- インプロ・アクト(トライアル)5組
- インプロ・アクト(トライアル)5組
- 班分け発表/(班に分かれて)プリプロ会議&キャスティング会議
- (班に分かれて)美術打ち合わせ・撮影のための準備
- スタジオ占有(リハーサル・衣装合わせ)A1(A2がヘルプ)
- スタジオ占有(リハーサル・衣装合わせ)A2(A1がヘルプ)
- スタジオ占有(リハーサル・衣装合わせ)B1(B2がヘルプ)
- スタジオ占有(リハーサル・衣装合わせ)B2(B1がヘルプ)
- スタジオ収録(本番)A1
- スタジオ収録(本番)A2
- スタジオ収録(本番)B1
- スタジオ収録(本番)B2
- 合評会(全作品,ネットクラウド上で受講者全員が視聴したことを前提で) 全体のまとめ
教科書
実践的に役立つ本をあげたが,ガイダンス時に,改めて説明しますが,教科書に沿って授業を進めるのではありませんので,すぐに購入する必要はありません。使い方もふくめて授業内で,随時,適宜,指示します。必要に応じてその都度指示し,プリント配布等も適宜行います。
『演技と演出』
著者: 平田オリザ
出版社: 講談社・2004
『演劇入門』
著者: 平田オリザ,
出版社: 講談社・1999
『リアリズム演技』
著者: ボビー中西
出版社: 而立書房・2018
参考書
以下のもの以外も,授業内で随時紹介します。
『誰も必要としていないかもしれない,映画の可能性のために ──制作・教育・批評』
著者: 諏訪敦彦
出版社: フィルムアート社・2021
『コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ』
著者: 平田オリザ・蓮行
出版社: PHP研究所・2009
『行為と演技―日常生活における自己呈示』
著者: E.ゴッフマン(訳・石黒毅)
出版社: 誠信書房・1974