演習IIa
文学部 - 新聞学科
HJN21708
コース情報
担当教員: 髙橋 直治
単位数: 1
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
その他
ゼミメンバーに対しては,3Kグランドルールを求めます。「敬意を持って,忌憚なく,建設的に」,他者の研究を傾聴し関わること。私語・スマホいじりなど,他者の発言への傾聴ができない者には退席を求めます。
詳細情報
概要
生活世界のあらゆる情報文化現象を,メディア表現行為(メディア・プラクティス)として捉える視座と方法を獲得することを目指す。そのための基礎的な学習・研究態度を養う。つまり「メディア論的な覚醒」のためには,メディア表現実践を経験する必要があると考える。 春学期は,自主研究のための「主題(問い)・対象・方法」を見つけるために,広義のフィールドワークや取材,作品観賞・文献講読だけでなく,メディア表現実践のワークショップ等を実施する。これによって,メディア表現行為の捉え方の一つとして,「作り手」側の視点を「受け手」側の視点と交差・循環させることを学ぶ。 課題1:写真とナレーションによる,インスタレーション作品制作を行う。 課題2:映画の構造仮構の視座を用いて,各自,短編映像作品を制作する。 また,隔週で,映像表現作品を鑑賞をし, 参考文献を読んで,作品についてのレポートを提出する。 なお,ゼミの進行状況,履修メンバーによって,課題内容は変更の可能性があります。 原則,隔週開催になります。 ※この演習は,「情報社会・情報文化」コースの演習である。
目標
メディア表現を実践的に(当事者意識を持って)捉える視座や研究方法を会得する。 「作り手」側の視点を「受け手」側の視点と交差・循環するとはどういうことかを会得する。
授業外の学習
ゼミの時間は主に発表やディスカッション,ワークショップ等に充てるので,授業時間外では各自が自身の日常生活の中から違和感やモヤモヤを汲み上げ,課題作品の制作,指定された文献購読やメディア表現作品の視聴を通して,自覚的な問題意識を練り上げる。また準備や取材及び制作,各段階の研究報告の作成等も主に時間外に行うことになる。能動的に学習・実践を行うように心がけてほしい。
所要時間: 240分
スケジュール
- 2年生のみ:ガイダンス スケジュール,すすめかた等にについて話し合う。 以下,原則,学年ごと隔週開催。 (以下のスケジュールは,ゼミ人数やメンバーによって,変更可能性あり。)
- 3年生のみ:ガイダンス ケジュール,すすめかた等にについて話し合う。 以下,原則,学年ごと隔週開催。 (以下のスケジュールは,ゼミ人数やメンバーによって,変更可能性あり。)
- 2年生:映像社会学的メディア表現ワークショップ
- 3年生:論文作法についての講義と文献購読
- 2年生:映像社会学的メディア表現ワークショップ
- 3年生:論文作法についての講義と文献購読
- 2年生:映像社会学的メディア表現ワークショップ
- 3年生:個人研究の計画発表①
- 2年生:映像社会学的メディア表現ワークショップ
- 3年生:個人研究の計画発表②
- 2年生:映像社会学的メディア表現ワークショップ
- 3年生:個人研究の計画発表③
- 2年生:映像社会学的メディア表現ワークショップ
- 3年生:個人研究の計画発表④
教科書
主に自分の中の「問い」を育てていく態度を養うためのものをあげました。教科書に沿って授業を進めるのではありませんので,すぐに購入する必要はありません。使い方もふくめて授業内で,随時,適宜,指示します。必要に応じてその都度指示し,プリント配布等も適宜行います。授業内で,指示します。これ以外のものも適宜指示します。
『違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待』
著者: 好井裕明
出版社: 光文社・2014
『基礎ゼミ メディアスタディーズ』
著者: 石田佐恵子・岡井崇之,
出版社: 世界思想社・2020
『メディアと自己語りの社会学 ―「自己メディアの社会学」改題・改訂版―(Kindle版)』
著者: 加藤晴明
出版社: 22世紀アート・ 2022
参考書
日常的に映像音響表現・言語表現などを自らの「問い」と関連づけて受容できるようになるための参考になるものをあげておきます。これ以外にも演習内で適宜提示します。
『クリティカル・ワード メディア論 理論と歴史から〈いま〉が学べる』
著者: 門林岳史ほか編
出版社: フィルムアート社・2021
『自己と他者の社会学』
著者: 井上俊・船津衛
出版社: 有斐閣・2005
『映像文化の社会学』
著者: 長谷正人
出版社: 有斐閣,2016