ジャーナリズム史I
文学部 - 新聞学科
HJN20300
コース情報
担当教員: 佐藤 卓己
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
10%
リアクションペーパー
10%
授業内期末試験
授業期間中
80%
その他
ジャーナリズム史Ⅱを履修する学生はこの授業を履修済みでなければならない。
0%
詳細情報
概要
現代のメディア状況を読み解くために,比較メディア論とメディア史のアプローチを採用する。ニュー・メディアの文法を読み解く鍵は,mediumの集合名詞mediaの歴史の中にしかない。なぜなら,新しい文法とはいつも既存の文法の応用であり変成だからである。特に19世紀以後の国民国家,大衆社会において,メディアとジャーナリズムが果たしてきた役割について概説する。 テキスト『現代メディア史 新版』各章のメディア論と日本に関連する節を中心に扱うので,欧州を中心にしたメディア史に関心がある者は「外国ジャーナリズム論Ⅱa」も履修することが望ましい。
目標
歴史的なメディア研究のアプローチを理解し,メディア論的思考法を身に付ける。
授業外の学習
新聞,ラジオ,映像などメディア情報への積極的な接触。教科書や関連書籍の読解。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション
- メディア史としてのコミュニケーション研究①市民啓蒙段階
- メディア史としてのコミュニケーション研究②大衆宣伝段階
- メディア史としてのコミュニケーション研究➂情動社会段階
- メディア都市と国民的公共性
- 輿論主義(デモクラシー)と世論主義(ポピュリズム)
- 出版資本主義と近代精神
- 市民新聞から大衆新聞へ
- 検閲と言論統制システム
- 電信による新聞革命
- 視覚人間の国民化
- 宣伝のシステム化と動員のメディア
- メディア流言の時代へ
- まとめ
教科書
ジャーナリズム史ⅠⅡを通じて使用する。
『現代メディア史 新版』
著者: 佐藤卓己
出版社: 岩波書店・2018年
参考書
授業内でも指示する。
『メディア論の名著30』
著者: 佐藤卓己
出版社: 筑摩書房・2020年