漢文学演習IIa
文学部 - 国文学科
HJL58900
コース情報
担当教員: 福井 辰彦
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
その他
・担当箇所の注釈:70% ・小課題:30% ※10回以上の出席,8回以上の小課題提出,注釈の担当,注釈の補足・修正提出を単位認定の必須条件とする。
詳細情報
概要
本講義では,南宋・周弼が,中・晩唐詩を中心に編纂した総集『三体詩』を講読する。『三体詩』は,日本でも室町時代以降,明治に及ぶまで,作詩入門書として広く読まれた書物であり,漢詩に限らず様々なジャンルで大いに受容された。日本では,専ら釈円至と裴庾の注が付された,所謂増注本が行われてきたので,我々も増注本の注とともに詩を読んで行くことにする。 訓点の付されたテキストを,正確に訓読・口語訳できる能力を身につけることを第一の目標とする。また,注釈作業を通じて,諸文献についての理解を深め,文献調査の技術を学んでゆく。 毎回担当者を決め,担当箇所の注釈(訓読,語注,口語訳)を課す。(それらをまとめた資料は,授業2日前,水曜日までにMoodleに提出すること)。 授業当日は,担当者の注釈を,受講者全員で検討する。受講者各位は十分予習をし,自分なりの訓読,口語訳を準備しておくこと。 毎回,担当者には注釈の補足・修正,他の受講者には小課題を課す。(期日までにMoodleに提出。) 10回以上の出席,8回以上の小課題提出,注釈の担当,注釈の補足・修正提出を単位認定の必須条件とし,担当箇所の注釈および小課題によって成績評価を行う。
目標
・漢文を訓読,口語訳する能力を身につける。 ・文献調査,注釈作業の技術を身につけ,文献を実証的に読解できるようになる。 ・注を参考にしつつ,中・晩唐詩を味わい,その特質を理解する。
授業外の学習
・発表担当箇所は言うに及ばず,自分が担当しない詩についても,毎回予習をして講義に臨むこと。 ・その日扱った詩について小課題を課す。(例:担当者が誤った部分・不十分な箇所の修正・補足,用例調査,重要語句・語法の復習など) ・担当者には注釈の補足・修正を課す。
所要時間: 200分以上
スケジュール
- 講義の概要,進め方,注意事項 『三体詩』について
- 注釈の方法,漢詩の規則について
- 『三体詩』講読1
- 『三体詩』講読2
- 『三体詩』講読3
- 『三体詩』講読4
- 『三体詩』講読5
- 『三体詩』講読6
- 『三体詩』講読7
- 『三体詩』講読8
- 『三体詩』講読9
- 『三体詩』講読10
- 『三体詩』講読11
- 『三体詩』講読12
教科書
版本の複写を配布する。
参考書
講義において紹介する。