国語学特講IIa
文学部 - 国文学科
HJL54400
コース情報
担当教員: 遠藤 佳那子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
40%
レポート
60%
その他
出席回数が講義回数の3分の2以上であることを評価対象の必須条件とする。
0%
詳細情報
概要
本授業では,日本語を母語としない人々が,近世以前に日本語をどのように観察し記述したか,その研究の歴史を考える。各時代の背景をおさえながら,中世のイエズス会宣教師や,幕末の日本学者,外交官,プロテスタント宣教師など,主に西洋人による日本語研究の活動とその成果を,邦訳と注釈を用いながら読む。
目標
・過去の人々が日本語をどのように記述し,文法書や辞書などをどのように整えようとしたのか,具体的な知識を得る。 ・日本語資料としての各資料の特性を知る。 ・日本語を記述しようとした人々の,歴史的・文化的背景を知る。
授業外の学習
授業資料を通読し,疑問点を整理して授業に臨むこと。事前に調べられることは調べておく。授業後は,自身の興味関心に基づいて調べ物を行う。
所要時間: 190分
スケジュール
- 導入
- 宣教と言語研究
- キリシタン時代の日本語研究1
- キリシタン時代の日本語研究2―『日葡辞書』
- キリシタン時代の日本語研究3―ロドリゲス
- 蘭学と日本語研究
- 日本学者の日本語研究
- 宣教師の日本語研究1―ヘボン
- 宣教師の日本語研究2―ブラウン
- 聖書翻訳と日本語研究
- 外交官の日本語研究1―サトウ
- 外交官の日本語研究2―アストン
- お雇い外国人―チェンバレン
- まとめ
教科書
適宜プリントを配布する。
参考書
授業内で紹介する。
キリシタンと出版
著者: 豊島正之(編)
出版社: 八木書店,2013
キリシタン語学入門
著者: 岸本恵実・白井純(編)
出版社: 八木書店,2022
日本語の観察者たち―宣教師からお雇い外国人まで
著者: 山東功
出版社: 岩波書店,2013