古典文学特講IIIa
文学部 - 国文学科
HJL53000
コース情報
担当教員: 山本 章博
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
40%
レポート
60%
詳細情報
概要
慈円は新古今時代の代表的歌人であり,私家集『拾玉集』には約6000首もの作品が残されている。それと同時に天台座主にもなった高僧であり,『愚管抄』を著した歴史思想家でもある。このような多面的な慈円を理解することは,当時の文学・宗教・思想のあり方を総合的に理解することにつながる。 その理解は非常に困難なことではあるが,この授業では,慈円の生涯の主な閲歴を押さえながら,その時々の和歌作品を読み合わせて,慈円の生涯の基本的な流れと,和歌・思想の特質を押さえていきたい。
目標
①慈円の生涯を概説できる。 ②慈円の和歌と思想に関する問題点,課題を見出すことができる。
授業外の学習
参考書を読み合わせ,理解を深めるとともに,気づいた問題点について積極的に調査をすること。
所要時間: 190分
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。イントロダクション,慈円の作品と生涯の全体像
- 生誕から10代の事績と和歌
- 20代前半の事績と和歌
- 20代後半の事績と和歌
- 30代前半の事績と和歌
- 30代後半の事績と和歌
- 40代前半の事績と和歌
- 40代後半の事績と和歌
- 50代前半の事績と和歌
- 50代後半の事績と和歌
- 60代前半の事績と和歌
- 60代後半の事績と和歌
- 70代の事績と和歌
- まとめ
教科書
毎回資料を配信する。
参考書
慈円の研究
著者: 多賀宗隼
出版社: 吉川弘文館・1980年
人物叢書 慈円
著者: 多賀宗隼
出版社: 吉川弘文館・1959年
慈円和歌論考
著者: 石川一
出版社: 笠間書院・1998年