政治学

文学部 - 史学科

HHT70130

コース情報

担当教員: 清水 謙

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金2

形式: 対面授業

レベル: 100

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

レポート

100%

詳細情報

概要

政治学は難しくて堅いイメージがあるが,日常生活を営む上で政治は切っても切り離せない存在である。すべてのことは政治に繋がると言われるが,政治学の理論や事例を理解することで,体系的に理解することができるようになる。本科目では,政治学の基本的な理論や各国の事例を修得して,政治学の基礎を養う。

目標

この授業を履修することで政治学の基本を理解して,説明できるようになる。政治学の理論を修得することで世界に見られる様々な現象や事例を分析する,体系的に説明できるようになることを目指す。

授業外の学習

授業に出席するにあたって,授業で扱うテーマに関する事項を毎回予習してくる。また,日頃から国際ニュースについても毎週チェックしておき,知識をアップデートしておく(2つを合わせて予習90分)。授業後は学習内容を復習し,レジュメや文献などを再読して理解を深めて,予習の時に着目したニュースを修得した理論で自分で分析する(復習100分)。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. オリエンテーション:政治学とは何か 授業の進め方,各回の概要紹介,履修上の注意を行い,政治学へ誘う。
  2. 議会制度 議会制度の歴史を概観し,議会制の原則とヨーロッパ議会とアメリカ議会の相違を説明する。
  3. 政党システムと政党政治(1) 政党の機能と政党組織の諸類型,政党システムの安定,そして変化について説明する。
  4. 政党システムと政党政治(2) ヨーロッパの政治を観察すると,全体的に共通したパターンがあることがわかってくる。特に北欧はこうした政党の成り立ちを現在にも色濃く残すことで知られている。そこで,政党がどのように生まれるのか,なぜ二大政党制と多党制に分かれるのかを説明する。
  5. 利益団体 利益団体の定義と政党との違いを理解する。その上で利益団体が政治で果たしている役割について説明する。
  6. 執政府の形態 議院内閣制と大統領制,半大統領制など執政府の各形態の共通点と相違点について説明し,指導者のリーダーシップについて考察する。
  7. 選挙と投票行動 選挙に行くとき,どのように投票先を決めるだろうか。民主的選挙の要件と有権者が投票するときに何を基準に投票しているのを説明する。
  8. 官僚制 官僚制の成り立ちとその機能,そしてニュー・パブリック・マネージメントについて説明する。
  9. 対外政策決定論(1) 対外政策はどのように決まるのかをアリソン・モデルから説明する。
  10. 対外政策決定論(2) 対外政策はどのように決まるのかをパットナムの「二層ゲーム」から説明する。
  11. 政軍関係のモデル 軍の政治的影響力を検討し,軍によるクーデターの発生要因と政軍関係を説明する。
  12. 民主化はいかに進むのか 民主主義体制の定義,民主化の規定要因,競争的権威主義体制を説明する。
  13. 民主主義はいかに持続するのか 民主主義体制の定着と持続の規定要因を,経済発展水準,政治文化,社会関係資本に着目しながら説明する。
  14. まとめ これまで学んできたことを総括し,21世紀の世界が抱えている問題や直面していくであろう課題について考えていく。

教科書

教員が作成したレジュメをMoodleにアップロードする。なお,シラバスに記載した参考文献などにも目を通す。

    参考書

    • 補訂版政治学

      著者: 久米郁男・川出良枝・古城佳子・田中愛治・真渕勝

      出版社: 有斐閣(2011年)

    • 比較政治学の考え方

      著者: 久保慶一・末近浩太・高橋百合子

      出版社: 有斐閣(2016年)

    • 政治学入門

      著者: 平石正美・五味太始・古坂正人

      出版社: 成文堂(2020年)

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