外国史
文学部 - 史学科
HHT70110
コース情報
担当教員: 森田 直子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
小テスト等
80%
詳細情報
概要
本授業は,「東洋史」「西洋史」の二つの分野を含んだ外国史に関する通史的概説的な入門講義です。前半(小島浩之担当)は,文字の記録とモノの情報を比較しつつ東洋の歴史を考えます。具体的には,紙など書写材の変遷を採りあげ,関連する記録と実物から中国社会を通史的に考察した上で,書誌学・古文書学・考古学などモノ研究の学問分野と東洋史との関係を学史的に検討します。後半(尾崎修治担当)は,近代ヨーロッパ誕生の前提がつくられた近世の歴史的展開をふまえたうえで,工業化と近代国民国家形成が進んだ19世紀について考察し,さらに世界の先進地域となったヨーロッパでなぜ二度の大戦が生じたのか,それが現代ヨーロッパの政治・社会のありかたにどのような影響をもたらしたかを考えていきます。
目標
本授業では,アジア・ヨーロッパ両地域の歴史的展開に関する基礎的な知見を身につけるとともに,現代世界を深く理解するために重要な歴史的視点を学ぶことができます。
授業外の学習
毎回の授業について,以下の学習(合計190分〜)を行うことが求められる。 ・事前に配布された授業資料の予習(40分) ・授業資料を用いての復習(60 分) ・授業で指示された課題をこなす(90分)
所要時間: 190分〜
スケジュール
- 第1回 東洋史の基礎知識
- 第2回 書写材料の歴史からみた中国1(古代~唐)
- 第3回 書写材料の歴史からみた中国2(唐~宋)
- 第4回 書写材料の歴史からみた中国3(元~清)
- 第5回 東洋史と書誌学
- 第6回 東洋史と古文書学
- 第7回 東洋史と考古学
- 第8回 近世ヨーロッパの展開――世界の一体化のなかで
- 第9回 産業革命と市民革命――近代への転換点
- 第10回 19世紀の民衆運動と帝国主義
- 第11回 第一次世界大戦――総力戦と社会の変容
- 第12回 大戦間期のヨーロッパとナチズムの台頭
- 第13回 第二次世界大戦とホロコースト
- 第14回 世界大戦後のヨーロッパ
教科書
授業の中で適宜,指示する。
参考書
授業の中で適宜,指示する。