地理学I

文学部 - 史学科

HHT67100

コース情報

担当教員: 山本 充

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木3

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

40%

レポート

60%

詳細情報

概要

地理学の対象は,地表面上の特定の場所に位置する事象であり,また,多様な事象が位置することである特性を帯びる場でもある。ここでは,前者の立場に立ち,様々な事象を地理学はどのように記述し説明しようとしているのか,身近な題材を取り上げながら地理学的な見方・考え方を理解することを目的とする。

目標

地理学の対象は何か,そして地表面上のある位置を示す方法として何があるか説明できる。 景観と地域を用いて,特定の場所に位置づけられる事象を記述することができ,ある景観や地域の存在を,環境や伝播,距離によって説明することができる。 景観や地域の形成における時間や流動のもつ意義を説明することができる。 地理学を学ぶことで得ることのできる知識・能力,ひいては社会における地理学の役割を説明することができる。

授業外の学習

予習として,毎回,次回の講義で扱うテーマに関して課題をだし(所要時間2時間程度),提出された課題に基づいて講義を行う。また,復習として,講義で扱ったテーマの理解を深めるため,テーマの理解を問う課題をだす(所要時間2時間程度)。

所要時間: 予習・復習各2時間,計4時間程度

スケジュール

  1. 導入:講義の概要説明 地理学の対象 地理学の主要概念:景観,地域,環境,伝播,距離,時間,流動 位置を表す方法―地表面上におけるある場所の位置の示し方
  2. 景観の記述(1)―対象となる景観要素:建築物,集落形態
  3. 景観の記述(2)―対象となる景観要素:土地の利用・分割方法
  4. 地域概念の多義性:記述のツールとしての地域:等質地域・機能地域
  5. 対象としての地域:地域構造・地域システム,認知地域と場所イメージ
  6. 環境(1):自然環境の制約と環境への適応
  7. 環境(2):自然環境の認知と環境の改変,災害
  8. 主体:地表面への働きかけの主体としての個人と集団(民族・社会集団)
  9. 伝播とその障壁(1):イノベーションの拡散(受容)の類型
  10. 伝播とその障壁(2):伝播プロセスとその帰結
  11. 距離に伴う事象の出現の変化:距離と立地
  12. 地理学における時間:変化・変容,持続性,慣性,回復力
  13. 地理学における流動: 異なる場所間の人・もの・資本・情報の流れ
  14. 応用:地理学は何に役立つか?=教育・教養,都市地域計画,外交安全保障,防災 まとめ

教科書

特に定めない。参考図書は適宜,紹介する。

    参考書

    • The Human Mosaic: A Cultural Approach to Human Geography

      著者: Mona Domosh, Roderick P. Neumann, Patricia L. Price, Terry G. Jordan-Buchklov

      出版社: W H Freeman & Co, 2009

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