歴史学特講(朝鮮伝統社会と儒教倫理)
文学部 - 史学科
HHT56710
コース情報
担当教員: 金 光来
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
レポート
小テスト等
その他
※期末レポートは課題の参考書を読んでそのブックレポートを作成すること。参考書についてはガイダンス時にお知らせする。提出期限は最終授業日。紙媒体にて教員に直接提出。4000字程度。 ※小テストは,前の回の授業内容から簡単な問題を2問程度出題。詳細についてはガイダンス時に触れる。
詳細情報
概要
朝鮮王朝時代の社会システムについて解説する。朝鮮王朝の政治体制は,両班による中央集権的な官僚制であり,それを背後から支える哲学的指導理念は,16世紀以降儒教的教化政策の理論的根拠となった性理学(朱子学)であった。なお,それらと歩調を合わせる形で,朱熹の『家礼』は生活倫理のバイブル,すなわち冠婚葬祭の指針として機能した。本授業では,朝鮮社会の支配層である両班出身の男性の一生を想定し,通過儀礼である冠婚葬祭および,身分・教育・仕官・思想等のテーマに沿って,朝鮮王朝時代の社会像を探りたい。特に,朝鮮王朝の支配イデオロギーである朱子学については,その理解に少し多めに時間を割り当てたい。
目標
朝鮮王朝の歴史・政治・社会・文化・思想などについて理解を深めることができる。
授業外の学習
予習:moodleにアップロードされる講義資料を精読し,授業のテーマに関連する周辺知識を調べる。120分程度。 復習:授業に対する理解度を深めるために,教員が指定するいくつかのテーマに対して,その内容を論理的に整理し,要約をする作業を行う。120分程度。
所要時間: 所要時間の目安は,予習と復習それぞれ120分程度。
スケジュール
- ガイダンス:韓国文化概説1
- ガイダンス:韓国文化概説2
- 社会の特権階級,両班
- 朝鮮王朝時代の身分制度
- 両班の証書,族譜
- 儒教とは何か
- 儒教道徳の概念
- 朱熹『家礼』の普及
- 冠婚喪祭1:冠礼・婚礼
- 冠婚喪祭2:喪礼・祭礼
- 新しい儒学,朱子学
- 朝鮮王朝時代の学校制度
- 官吏採用試験,科挙
- 朝鮮王朝の官僚とその生活
教科書
毎回Moodleにアップロードされる講義資料がテキストになる。
参考書
参考書についてはガイダンス時にお知らせする。