西洋美術史
文学部 - 史学科
HHT56200
コース情報
担当教員: 安藤 さやか
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水5
形式: オンデマンド授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
その他
【レポートについて】 ・参考文献を各自で探し,読解する必要があります。 ・必要な図版を添付しキャプションをつける他,必ず註・参考文献一覧を明記し,学術的レポートの形式をとること。 ・剽窃等の不正が判明した場合は,単位は出せません。
詳細情報
概要
キリスト教の成立以後まもなく,その信仰に基づく美術が誕生しました。キリスト教美術は,ギリシア・ローマ神話や世俗主題の美術と並ぶ,以後の西洋美術の根幹をなす大きな流れのひとつとなります。本講義では,キリスト教が成立した古代から,人文主義が台頭するルネサンス期までのキリスト教美術を,概ね時代を追って観察していきます。建築装飾・写本画・祭壇画等の形と意味を,歴史的背景を踏まえながら考察することで,西洋美術の基本的な鑑賞方法や,歴史上の画像史料の分析方法を身に付けることを目的とします。 講義は原則として,オンデマンドの動画配信形式で行います。また,オンデマンドの講義動画の内容を,スライド(PDF)と音声(MP3)で利用できるようにしますので,長時間の動画視聴が困難な場合はこちらを利用して下さい。また,リアクション・ペーパーは毎週,授業2日後の23:59を送信期限とします。 レジュメは配布しませんので,各自でノートを取る訓練をして下さい。また,画像をノートに簡単にスケッチしてメモとすることも推奨します。
目標
1) 古代〜ルネサンスの西洋美術のおおよその様式史が把握できる。 2) 講義で取り上げた作品について理解したうえで,初めて見た作品の主題を理解できる。 3) 美術作品を観察し,その形や意味を文章によって記述することができる。
授業外の学習
講義中に,各回の内容に応じて適宜,参考文献を挙げます。毎授業毎に,紹介した参考文献を大学図書館や地域の公共図書館で探し,手に取って読んでみて下さい。また,大学のOPACやそのほか図書館の横断サーチ等で,どのような関連文献があるか検索する習慣をつけて下さい。特に,美術全集等で良質の図版をよく観察して下さい。【約100分】 また,美術館・博物館での展覧会に積極的に足を運んでみて下さい。企画展だけではなく,常設展もよく観ることを推奨します。【約100分】
所要時間: 200分
スケジュール
- ガイダンス
- キリスト教美術の誕生
- 古代ローマ帝国末期
- 民族移動期のヨーロッパ
- ハイバノ゠サクソン
- カロリング朝
- オットー朝
- ビザンティン
- ロマネスク
- ゴシックの聖堂美術
- ゴシックの絵画
- イタリア・ルネサンス
- 北方ルネサンス
- 技法・素材について
教科書
特定のテキストは使用しません。
参考書
ここに挙げた参考図書以外にも,講義中に適宜,各回の内容に応じた参考図書を紹介します。
西洋美術史
著者: 秋山聰・田中正之監修
出版社: 美術出版社,2021年
西洋の芸術史 造形篇1:古代から初期ルネサンスまで
著者: 水野千依編
出版社: 京都造形芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎,2013年
西洋美術の歴史 全8巻
著者: 小佐野重利・小池寿子・三浦篤編
出版社: 中央公論新社,2016-2017年