歴史学特講(国際関係史)B

文学部 - 史学科

HHT56100

コース情報

担当教員: 中村 江里

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

15%

レポート

50%

小テスト等

20%

その他

(1)「その他」は授業時に指示した小課題を提出してもらう。(2)授業の出欠は,授業終了後のリアクションペーパーの提出をもって判断する。欠席回数が全体の1/3を超える場合は単位修得不可。正当な理由のない遅刻は減点の対象となる。

15%

詳細情報

概要

世界史的に見ると,日本の戦後は「長い戦後」と呼ばれます。一体,「戦後の終わり」とは何を指すのでしょうか?この問いについて考えるには,戦後日本を一国史だけで捉えるのではなく,安全保障上の同盟国となったアメリカや,かつて日本が侵略・支配したアジアの国々との関係もふまえて理解する必要があります。本講義では,日本の「長い戦後」とは何だったのか,それが現在の問題にどのようにつながっているのか,政治・経済・社会・国際関係など多角的に論じます。

目標

戦後日本の歩みと現代日本の成り立ちをグローバルな視点で理解することができる。

授業外の学習

・予習:毎回の授業前に,参考書の該当範囲の部分を読む(90分程度) ・復習:授業で提示された資料,参考文献やテキストを読んで理解を深める(100分程度) ・日本近代史の基本的な流れが頭に入っているとより理解が深まりますので,春学期の歴史学特講(国際関係史)Aとセットで受講することをおすすめします。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 「大日本帝国」の崩壊と「終戦日」をめぐる神話
  2. 日本の敗戦と占領政策
  3. 日本国憲法の同時代史
  4. 東京裁判-何が裁かれ,何が裁かれなかったのか
  5. 「逆コース」と冷戦下のアジア・日本
  6. サンフランシスコ体制(1)「犠牲の要石」としての沖縄
  7. サンフランシスコ体制(2)「核の傘」と非対称な日米軍事関係
  8. 戦後補償(1)冷戦と日本に寛大な賠償協定
  9. 戦後補償(2)冷戦の終焉と戦後補償裁判
  10. 植民地責任(1)植民地出身軍人・軍属に対する差別的待遇
  11. 植民地責任(2)日本軍「慰安婦」問題
  12. 歴史修正主義の台頭と戦後責任
  13. 冷戦後の安保体制の変容
  14. 「戦後」とは何だったのか

教科書

特になし

    参考書

    参考文献は随時授業中に提示しますが,戦後の通史としては以下の本を参照してください。

    • 戦後史(岩波新書)

      著者: 中村政則

      出版社: 岩波書店,2016年

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.