史料講読演習(アジア・日本史系)
文学部 - 史学科
HHT52214
コース情報
担当教員: 大川 裕子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
40%
レポート
10%
その他
担当報告(書き下し,現代語訳の完成度,レジュメの作り方,報告の仕方),討論への参加姿勢等,授業への貢献度を重視し評価する。 *卒業論文の研究テーマについて5000字以上の計画書を作成し,学期末に提出してもらう。
30%
詳細情報
概要
中国前近代を研究する上で必要となる漢文読解能力を身につける。具体的な内容は以下の通り。 ①工具書の種類や扱い方,漢文文法の基礎力を身につける。 ②『史記』『漢書』等の正史を材料として,本文・注釈も含めて読み・調べ・解釈する。 ③正史以外の様々な種類の文章の読解・解釈を行う。 以上の作業は担当を決めて順番で報告してもらう。史料を読む技術の習得だけでなく,書かれた記載内容に問題意識を持って対応できるようになることを目指す。
目標
①中国前近代史研究に必要な漢文読解能力を身につけることができる。 ②記載内容の背後の事情を探る意識を持つことができる。
授業外の学習
【予習(180分程度)】課題の漢文に目を通し読んでおくこと。 分担報告者の場合は,担当部分の漢文訓読・和訳・用語の注釈,内容補足に至るまで 丁寧に準備をすること。 【復習(60分程度)】授業内で指摘された点をふまえ,再度課題を読み直し技術向上に つなげること。 関連論文を読み,理解を深めること。
所要時間: 240分
スケジュール
- 授業方針の説明と基本文法の解説 *以下は予定であり授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる
- 基本的語法の確認 簡単な漢文の読解
- 正史の読解と内容の議論①
- 正史の読解と内容の議論②
- 正史の読解と内容の議論③
- 正史の読解と内容の議論④
- 個人研究報告① 研究テーマに関する先行研究の整理
- 個人研究報告② 研究テーマに関する先行研究の整理
- 漢文の読解と内容の議論①
- 漢文の読解と内容の議論②
- 漢文の読解と内容の議論③
- 各自の研究報告①
- 各自の研究報告②
- 秋各自の研究報告③ 学期まとめ
教科書
とくに指定しない。資料は授業内で配付する。 毎回の授業に漢和辞典(電子辞書に内蔵されたものでも可)を持参すること。
参考書
『漢文法基礎』
著者: 加地伸行
出版社: 講談社学術文庫,2010年
『漢文訓読入門』
著者: 古田島洋介・湯城吉信
出版社: 明治書院,2011年