歴史学教養演習(アジア・日本史系)
文学部 - 史学科
HHT51912
コース情報
担当教員: 川村 信三
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
50%
授業参加
25%
レポート
25%
その他
必修の演習科目であるため,欠席は原則的に3回までしか認めない。上記パーセンテージは,3回未満の欠席者にのみ適用する。
0%
詳細情報
概要
本プレゼミの対象者は,織豊政権から徳川幕府末期にいたる300年の長い範囲の中の歴史事項に興味をもって研究の基礎作りを考えている学生である。特に,中世末期(戦国時代)から徳川三代将軍家光の寛永期までの諸課題に重点を置く。 まず,戦国・織豊期から徳川初期の時代区分のなかから,各週の読書課題リストに基づいて発表討論する。昨年度は信長関連の書物を多く扱ったが,今年は,秀吉文書へのアクセスも試みたい。 これによって史学研究の基本の基本を学ぶとともに,これから卒論の課題を設定するための,「概説的知識」を整理し,さらに「先行研究」の情報や論争史を整理する。 出席は必須であり,三回以上の欠席を認めない。
目標
近世史を学ぶうえでの概説的知識整理。
授業外の学習
プレゼンテーションのための準備(文献講読と発表準備)の予習に120分が必要。 また,演習後のまとめ整理の時間(復習)を120分確保すること。重要課題については,Reading Assignments(課題図書)の形で適時指摘するため,図書館等での予習の時間をとる必要がある。 授業一回あたりの授業時間外学習は4時間とする。 また,学会,シンポジウム,特別展示会など,関連行事への参加を促すことがある。
所要時間: 240分
スケジュール
- 歴史学とは何か:歴史と歴史小説
- 史学研究方法とは
- 日本における戦後歴史学研究の回顧と展望
- 中世から近世へ:権門体制論と幕藩体制論
- 中世後期の村落論:(惣村制の成立と発展)
- 中世後期の社会身分論
- 宗教一揆論
- 織豊政権をめぐる諸問題(1)
- 織豊政権をめぐる諸問題(2)
- 日本の国際的位置とキリスト教
- 徳川幕府の成立:幕藩体制の確立 大名統制と藩体制
- 「鎖国」論の検証:対外政策と長崎貿易(長崎・マカオ)
- 近世身分制度の成立
- 地方(地域)史の課題
教科書
必要なテキスト,文献はその都度連絡する。
参考書
書籍情報はありません。