文献演習5a

文学部 - ドイツ文学科

HGL52010

コース情報

担当教員: 小松原 由理

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

20%

リアクションペーパー

30%

レポート

50%

詳細情報

概要

ドイツ語と日本語の両方で作品を発表する多和田葉子は,ドイツ文学の中だけではなく,世界的な注目をあびている作家です。本授業では,多和田葉子の作品の魅力とその独特な手法を理解するために,まずは多和田葉子の思想的中心を成すエッセイを読むことから始めます。多和田のドイツ語のエッセイは難解なドイツ語の修辞を一切用いることのない,とてもわかりやすいドイツ語で書かれているので,初めてドイツ語のエッセイを読む履修者にとっても良い練習となります。本授業では多和田の思想をいくつかキーワードと共に理解した後,その思想の反映を,具体的な作品の読解を通して理解していきたいと思います。また,読解のみではなく,本授業で扱う『オルフォイスあるいはイザナギ』は日本での上演も行われており,授業ではそれらを実際に動画で鑑賞しながら,ドイツ語での言葉遊びと意味の連動性が,日本語上演でいかに再現可能なのかと言った点についても,履修者たちと意見交換をしていきたいと思います。

目標

・ドイツ語のテキストを精読する読解力を身に着けること。 ・ドイツ語のテキストを日本語に翻訳することを通して,相互の文化間に存在しなかった言葉を新たに「創る」ことの可能性と意味を知ること。

授業外の学習

・予習として,毎回の進度に合わせて,辞書などを用いて精読すること(3時間程度)。 ・授業後には,修正などにしっかりと時間をあてること。また授業後に議論されたポイントを意識しながら,必ずテキストを音読すること(復習として1時間程度は必ずとること)。

所要時間: 3-4時間程度

スケジュール

  1. 順番は前後することがある ガイダンス~多和田葉子作品を読むまえに~
  2. 越境文学とは何か~思想的背景を理解するために~
  3. Orpheus oder Izanagi①
  4. Orpheus oder Izanagi②
  5. Orpheus oder Izanagi③
  6. Orpheus oder Izanagi④
  7. Orpheus oder Izanagi⑤
  8. Orpheus oder Izanagi⑥
  9. Orpheus oder Izanagi⑦
  10. Orpheus oder Izanagi⑧
  11. Orpheus oder Izanagi⑨
  12. Orpheus oder Izanagi⑩
  13. まとめ①ラジオ戯曲を考察する
  14. まとめ②日本語上演を考察する

教科書

プリントで配布します

    参考書

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