文献演習1a

文学部 - ドイツ文学科

HGL51210

コース情報

担当教員: 佐藤 朋之

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

40%

レポート

40%

詳細情報

概要

この授業では,ドイツ語に翻訳された現代日本の文学作品をいくつか読んでみます。取り扱うテキストは,村上春樹,東野圭吾,村田沙耶香といったベストセラー作家のヒット作,そしてマンガを予定しています。 ただし本授業は,日本現代文学へのいわゆる比較文学的アプローチ,人気作家の個別研究ではありません。日本語のさまざまな日常表現や文学的に卓越した表現がドイツ語に移された時,どのようなテキストに変貌するのかを,文法的,語彙的なレベルで観察していきます。それによって,皆さんが1,2年次に学習した基本的な文法事項や表現によって,どんな「生きた」ドイツ語が可能になるのか,実践的に確認していただきたいと思っています。 したがって,受講者は授業の予習として,ドイツ語翻訳文を日本語に戻し,それを日本語のオリジナルテキストと比較対照する作業をしなければなりません。面倒な作業ですので,相当程度の予習時間を必要とします。 なお本授業は,2022年度秋学期「ドイツ語学研究 IVb」の内容と部分的に重なるところが多いので,これを履修済みの方の重複履修はお勧めしません。

目標

1・2年次に習得したドイツ語の語彙や文法事項が,「日常」や文学世界の表現においてどのように生かされるのかを,日本語ードイツ語翻訳を通して実践的に確認する。それによって初級〜中級レベルのドイツ語の理解・発信能力を高める。

授業外の学習

ドイツ語テキストの日本語訳,訳文の吟味,文法事項の確認など,毎回の予習が必須です。自習するなかで「なるほどドイツ語ではこういうのか」「こんな表現,文法が用いられるのか」といった「発見」「気づき」をしていただきたいと思います。 その際には,面白いと思ったドイツ語表現と日本語原文をノート等に書き出しておいて下さい。そんな「発見」をもとにして,最後にレポートを書いてもらいます。 テキストは,日本語原文が容易に入手可能なものを選びました(BookOffやメルカリで文庫本が安く売っています)。読んだことがなかったら,この機会にオリジナル(全文)もぜひ。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. ガイダンス:授業の進め方,テキストの配布の仕方,成績評価の方法などについて説明します。 授業で扱う予定のテキストは以下の通りです。進行具合によって,各テキストあたりの授業回数を変更する可能性があります。
  2. MURAKAMI Haruki: Kafka am Strand(1)『海辺のカフカ』
  3. MURAKAMI Haruki: Kafka am Strand(2)
  4. MURAKAMI Haruki: Kafka am Strand(3)
  5. HIGASHINO Keigo: Verdächtige Geliebte(1)『容疑者Xの献身』
  6. HIGASHINO Keigo: Verdächtige Geliebte(2)
  7. HIGASHINO Keigo: Verdächtige Geliebte(3)
  8. MURATA Sayaka: Die Ladenhüterin(1)『コンビニ人間』
  9. MURATA Sayaka: Die Ladenhüterin(2)
  10. MURATA Sayaka: Die Ladenhüterin(3)
  11. MANGA(1)テキストは未定。
  12. MANGA(2)テキストは未定。
  13. MANGA(3)テキストは未定。
  14. まとめ

教科書

使用テキストは,LOYOLAを通じ,PDFのかたちで配布します。

    参考書

    書籍情報はありません。

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