ドイツ文学入門2
文学部 - ドイツ文学科
HGL10400
コース情報
担当教員: 小松原 由理
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
30%
リアクションペーパー
20%
授業内期末試験
授業期間中
50%
詳細情報
概要
19世紀末から20世紀前半にかけての「世紀転換期」,そして二つの世界大戦の狭間である「戦間期」,さらにはナチス体制下での芸術文化・文学の動向と「亡命者たちの発信」,第二次大戦後の東西ドイツ時代,そして再統一以降,移民たちの手によって続々と打ち出される「ドイツ語文学」の新たな潮流といった,ドイツ語圏の芸術文化・文学の大きな流れを,具体的な作品やその思想を辿りながら俯瞰していきます。 授業は基本的に講義形式で行いますが,作品のテーマについては履修者の意見交換を求めることもありますので能動的な受講を心がけてください。
目標
・19世紀後半から現代にいたるドイツ語圏の芸術文化・文学の傾向を理解し,その流れを概略的に把握すること。 ・21世紀現在のドイツ語圏における芸術文化・文学が,どのような経緯を経て多様性と他者性に開かれたメディアとして,現代社会にその影響力を発揮し得ているのかを理解するために,ひたすら盲目的に文学史の語りを「習う」のではなく,芸術文化・文学の歴史的な語りを批評的に「学び」,対峙し,自らの尺度と感性で考察できるようになること。
授業外の学習
授業で取り上げる各トピックについては事前に調査をしておくこと。また授業後は,特に自分自身の関心を軸に,図書館や美術館などでその領域について,調べを進めること。
所要時間: 3~4時間
スケジュール
- ※順番が前後することがある オリエンテーション
- 世紀転換期①自然主義とその克服
- 世紀転換期②ヴィーン・モデルネ
- 世紀転換期③ミュンヘン・モデルネ
- 戦間期ドイツ①表現主義の誕生
- 戦間期ドイツ②ダダという運動
- 戦間期ドイツ③黄金の20年代とベルリン
- 年代ドイツー亡命者たちの発信
- 第二次大戦後①「二つのドイツ」
- 第二次大戦後②「抵抗の季節」
- テーマ①DDR文学-ポストDDR文学
- テーマ②「ドイツ文学」から「ドイツ語文学」へ
- テーマ③ジェンダーの視点から
- まとめと試験
教科書
授業時にプリントを配布
参考書
ドイツ文学の道しるべ:ニーベルンゲンから多和田葉子まで
著者: 畠山寛他
出版社: 2021