フランス映画論I

文学部 - フランス文学科

HFL56600

コース情報

担当教員: 古賀 太

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

50%

定期試験

定期試験期間中

50%

その他

出席50%,学期末試験(定期試験期間中)50%

0%

詳細情報

概要

映画が誕生した国として知られるフランスの映画史を,映画前史から1945年までを歴史順に見てゆく。1945年まで終わらない場合は「フランス映画論Ⅱ」で引き継ぐ。 講義を中心としながらも可能な限り多くの映像を全編見せて,学生に議論をしてもらう。 またフランスの映画理論も紹介し,映画とは何かについて,学生に考えてもらう。

目標

1)フランス映画史の基礎知識を習得する。 2)フランス映画の特質は何かを習得する。そのほかの国の映画とどう違うかがわかるようになる。 3)フランスにおいて映画が文学や美術,演劇,建築などの諸芸術と深く結びついていることを理解する。

授業外の学習

1)毎回の授業で紹介される次回授業の参考文献・資料を読み,授業に参加する。予習時間としては1時間程度。 2)授業中に作品の全編を見せることができない場合には,授業後に各自がそれらの作品を見ることが期待される。また授業で見せた作品の監督のほかの映画を見ることも推奨される。復習時間としては1.5~3時間程度。 3)公開されている新作フランス映画をできるだけ見ることが望まれる。授業で学んだフランス映画の伝統がそこに生きていることが確認できるから。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況によりテーマは変化することがある。 序論:フランスと映画
  2. 映画前史
  3. リュミエール兄弟が残したもの
  4. ジョルジュ・メリエスの革新
  5. パテとゴーモンの役割
  6. フィルムダールと犯罪映画
  7. フランス印象派と前衛映画
  8. フランスの前衛映画理論
  9. 詩的レアリスム(1)
  10. 詩的レアリスム(2)
  11. ジャン・ヴィゴ
  12. ジャン・ルノワール(1)
  13. ジャン・ルノワール(2)
  14. 第二次世界大戦中のフランス映画
  15. 試験

教科書

中条省平『フランス映画史の誘惑』(集英社新書,2003)

  • 『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』新装増補版

    著者: 村山匡一郎編

    出版社: フィルムアート社,2013年

  • 『映画100年STORYまるかじり―フランス篇』

    著者: 村山匡一郎著

    出版社: 朝日新聞社,1994年

  • 『フランス映画の社会史』

    著者: ピエール・マイヨー

    出版社: 日本経済評論社,2008年

参考書

『ジャン・ルノワール自伝』(みすず書房,1977)

  • 『魔術師メリエス』

    著者: マドレーヌ・マルテット=メリエス

    出版社: フィルムアート社・1994

  • 『シネマメモワール』

    著者: ピエール・ブロンベルジェ

    出版社: 白水社・1993

  • 『しねま・ふらんせ 100年物語』

    著者: 清水馨

    出版社: 時事通信社・1995

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