舞台芸術論I
文学部 - フランス文学科
HFL56510
コース情報
担当教員: 博多 かおる
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
リアクションペーパー
10%
授業内期末試験
授業期間中
80%
その他
出席状況は授業参加に含まれます。
0%
詳細情報
概要
近代までのオペラとバレエの歩みをたどりながら,舞台芸術の分析の方法を考えます。各時期において重要な作品を取り上げ,時には異なった演出やバージョンを比較分析します。
目標
オペラと作品,バレエ作品をみずから分析するための基礎を身につける。オペラ・バレエ作品の特質と相互の関係を知る。神話や文学あるいは美術など他の芸術とのつながり,また芸術作品が生まれた時代の社会や文化のあり方をふまえてオペラ・バレエ作品を理解できるようになる。演出や振付によってことなる作品の解釈を把握できるようになる。
授業外の学習
授業時間外の予習としては,講義の内容と関連する指定した資料を授業実施前に読んでおくこと。授業後には,指示された資料や作品を自ら分析してメモをとっておくこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- フランスにおけるバレエとオペラの誕生 (以下のスケジュールは予定です。内容は受講者の理解度に従って多少変化する可能性があります)
- 演劇とダンス,オペラの関係 ―モリエールのコメディ・バレエ《町人貴族》(1670)
- ラモー『優雅なインドの国々』(1735)
- 近代バレエの登場:ドーベルヴァル 《ラ・フィーユ・マル・ガルデ》(1789)
- ボーマルシェの戯曲にもとづくロッシーニのオペラ『セヴィリアの理髪師』(1816)
- ボーマルシェの戯曲にもとづくモーツァルトのオペラ・ブッファ『フィガロの結婚』(1786)
- ロマンティック・バレエの誕生:《ラ・シルフィード》(1832)― 幻想的な存在の登場と舞踊技術の変化
- ロマンティック・バレエ《ジゼル》(1841)― 死者と生者の身体
- ロマンティック・バレエ《ジゼル》とコンテンポラリー・ダンス《ジゼル》(1982)
- グランド・オペラと幻想的なもの:マイヤベーア《悪魔のロベール》(1831)
- ロッシーニ『チェネレントラ』(1817)とマスネの『サンドリヨン』(1894),ヌレエフ振付バレエ『シンデレラ』(1986) を比較する <1>
- ロッシーニ『チェネレントラ』(1817)とマスネの『サンドリヨン』(1894),ヌレエフ振付バレエ『シンデレラ』(1986) を比較する <2>
- ロッシーニ『チェネレントラ』(1817)とマスネの『サンドリヨン』(1894),ヌレエフ振付バレエ『シンデレラ』(1986) を比較する<3>
- 期末試験
教科書
澤田肇『フランス・オペラの魅惑』上智大学出版,2013年
参考書
舞台芸術の世界を学ぶ オペラ・バレエ・ダンス・ミュージカル・演劇・宝塚
著者: 澤田肇編
出版社: 上智大学出版,2018
バレエの歴史 フランス・バレエ史—宮廷バレエから20世紀まで
著者: 佐々木涼子
出版社: 学習研究社,2008
バレエの見方
著者: 長野由紀
出版社: 新書館,2012