フランス語学概説
文学部 - フランス文学科
HFL55200
コース情報
担当教員: 博多 かおる
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
リアクションペーパー
10%
授業内期末試験
授業期間中
40%
中間試験
授業期間中
40%
その他
「授業参加」には発表や課題提出などを含みます。期末試験を受験しなかった場合は,評価の対象としません。
0%
詳細情報
概要
19世紀の作家バルザックが書いた『徴募兵 Le Requisitionnaire』(1831)は,フランス大革命期を舞台とし,息子の身を案ずる母と小さな村の人々の心の動き,不思議な心理現象を描いた短編小説です。そのフランス語テクストを,動詞の時制,話法,視点,作者・語り手・読者の概念などに着目しながら読み進めます。テクストに出てくるさまざまな重要表現を使いこなせるようになるよう練習します。 授業に関する情報や使用テキストは,基本的にmoodleの博多「24フランス語学概説」に掲出しますので,初回の授業前,それ以降もそちらをよくご覧ください。
目標
1)これまでに習得した文法的知識をさらに深め,繊細なニュアンスをつかみながらフランス語の文章を読めるようになる。 2)フランス語の重要な表現を使いこなせるようになる。 3)文学テクストの分析に必要な諸概念の基礎を習得する。
授業外の学習
予習としては,テクストの指定箇所をあらかじめ読んでくる。復習としては,授業後の発展的な復習を行う。合わせて授業時間の倍の時間が必要である。
所要時間: 190分
スケジュール
- テクストの説明,授業で扱う基礎的な概念についての解説/時間の構成/歴史を書く (以下の授業計画は目安であり,前後する可能性,各項目にあてる回数が増減する可能性があります。)
- 登場人物を描く/読み解く
- 時代と場所を読み解く
- 語り手の口調を分析する
- 噂の引用(話法について考える)
- サスペンス・アイロニー
- 中間試験
- 状況と出来事の描写
- 会話を分析する
- 語りの時間と物語の時間
- 推測の表現を分析する
- 視点の効果・読みの複数性について
- 超自然的な出来事とレアリスムについて考える
- 期末試験
教科書
プリントを配布します。
参考書
書籍情報はありません。