文献演習B4
文学部 - フランス文学科
HFL54000
コース情報
担当教員: 博多 かおる
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
リアクションペーパー
10%
授業内期末試験
授業期間中
40%
中間試験
授業期間中
40%
その他
出席状況は授業参加に含まれています。期末試験を受けなかった場合,評価の対象とはしません。
0%
詳細情報
概要
バルザック,スタンダールの作品を中心に,集団の言説の力と性質を考察し,それが文学作品にいかなる影響を与え,社会を動かしたのかを考えます。個人のアイデンティティ,歴史の概念,言葉をめぐる責任についても分析します。
目標
1)小説のフランス語を,辞書や百科事典をつかいながら的確に読みこなすことができるようになる。 2)歴史的・文化的・社会的背景を踏まえて文学作品を読み解くための基礎を学ぶ。 3)文学作品と各種資料を照らし合わせて考察対象を論じるために必要な概念を得る。
授業外の学習
予習としては,指示された箇所を辞書をひいて訳し,疑問点を整理してきてください。復習としては,予習で十分把握できなかった点をおさえながらもう一度該当箇所を読み直し,さらに理解を広げるための文献調査を行ってください。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション(以下の進行については,受講者や状況に応じて少々変更がありえます):噂・世論の定義とそれをめぐる語彙
- バルザック『ピエレット』:噂はなぜどこで生まれるか
- バルザック『ピエレット』:噂の速度と多様性
- バルザック『ピエレット』:噂と時代・政治の関係
- バルザック『ピエレット』:少女像の歪曲
- バルザック『ピエレット』:真実を伝えるには
- 中間試験
- スタンダール『赤と黒』(1)噂と作品の距離
- スタンダール『赤と黒』(2)地方の街と噂
- スタンダール『赤と黒』(3)第一の恋愛と噂
- スタンダール『赤と黒』(4)第二の恋愛と噂
- スタンダール『赤と黒』(5)噂への態度で定義される人物像と人間関係
- スタンダール『赤と黒』(6)噂と自己の定義
- 期末試験
教科書
プリントを配布します。
参考書
授業中に指示します