文献演習B1
文学部 - フランス文学科
HFL53700
コース情報
担当教員: 福田 耕介
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
リアクションペーパー
26%
授業内期末試験
授業期間中
32%
中間試験
授業期間中
32%
詳細情報
概要
フランソワーズ・サガンの4番目の小説『ブラームスはお好き』(1959)を精読する。 『悲しみよこんにちは』と『ある微笑』では,若い主人公の残酷さを描き,さらに後者では,中年男リュックが,若いドミニックを翻弄する身勝手な恋愛を描いた。さらに『一年ののち』において,若い女性の年下の男を振り回す様を描いていたが,『ブラームスはお好き』では,年齢差を拡大して,中年のポールが若い男と付き合う様を描く。サガンの「残酷さ」というテーマに関して,この小説がどのような新局面を切り開いているかを考察する。最後に,コレットの『シェリ』,アニー・エルノーの『若い男』の結末を対置して,別れの描き方について考えてみたい。 授業はプリントを使用し,毎回テキストを訳してもらう。
目標
サガン,コレット,エルノーという女性作家の別れの描き方について,考察すること。
授業外の学習
フランス語のテキストの予習と課題についての考察(1時間半)。 『ブラームスはお好き,『シェリ』は翻訳があるので通して読んでおくこと。
所要時間: 190分
スケジュール
- 授業の概要の説明
- 第一章を精読する(1)
- 第一章を精読する(2)
- 第一章を精読する(3):水のある風景
- シモンの登場
- デコルテのドレス
- 中間テスト
- シモンとの別れ(1)
- シモンとの別れ(2)
- 『シェリ』における別れ(1)
- 『シェリ』における別れ(2)
- 『若い男』における別れ(1)
- 『若い男』における別れ(2)
- 期末テスト
教科書
プリントを使用する。 参考図書に関しては,適宜,授業の中で指示する。
参考書
書籍情報はありません。