フランス文学研究2
文学部 - フランス文学科
HFL52800
コース情報
担当教員: 小倉 博孝
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
授業参加
10%
レポート
30%
授業内期末試験
授業期間中
40%
その他
出席,授業参加,レポート,筆記試験を総合的に見て評価するので,評価基準については微調整をおこなうことがある。
0%
詳細情報
概要
『パンセ』の断章をテーマ別に精読していくことによって,パスカルのおこなった人間観察について考える。『パンセ』がこれまで多くの人に読まれてきたのは,断章ひとつひとつが自分自身のこころのなかを照らし出すもののように思えたからだろう。「むなしさ」「みじめさ」の実感は,そのまま人間の偉大さにもつながる。パスカルが残した一語一語から,人間の姿を浮かび上がらせるような授業にしていきたい。
目標
『パンセ』をとおして,フランス文学の伝統のひとつであるモラリストの文学に触れ,慣れ親しみ,自分から積極的に読み進め,考えていけるようになること。
授業外の学習
毎回の授業のため,該当箇所を前もって読み,語彙等を調べておくことが要求される。また,学習したことについて復習し,内容を自分自身で確認しておくことが必要とされる。予習・復習の時間の目安は,授業の倍程度の時間である。
所要時間: 200分
スケジュール
- 導入ー『パンセ』についてー 「考える葦」(L. 200)の断章をとおして(1)
- 導入ー『パンセ』についてー 「考える葦」(L. 200)の断章をとおして(2)
- 「むなしさ」の章,読解・考察 「想像力」(L. 44) の断章をとおして(1)
- 「むなしさ」の章,読解・考察 「想像力」(L. 44) の断章をとおして(2)
- 「むなしさ」の章,読解・考察 「想像力」(L. 44) の断章をとおして(3)
- 人間のみじめさについて読解・考察 「気ばらし」(L. 136) の断章をとおして (1)
- 人間のみじめさについて読解・考察 「気ばらし」(L. 136) の断章をとおして (2)
- 人間のみじめさについて読解・考察 「気ばらし」(L. 136) の断章をとおして (3)
- 人間が生きる時間について読解・考察 断章 L. 47 をとおして
- 自己愛について読解・考察 断章 L. 978 をとおして(1)
- 自己愛について読解・考察 断章 L. 978 をとおして(2)
- 自己愛について読解・考察 断章 L. 978 をとおして(3)
- 『パンセ』人間観察のまとめ
- 学期末試験
教科書
プリントを使う。
Pensées
著者: Blaise Pascal
出版社: Seuil, 1963
参考書
適宜指示する。